皆さんの釣りはエサが主体ですか?それともルアーが主体ですか?
一度自分のやりたい釣りの方針が決まってしまうと,そこから変える勇気はあまりないですよね。
そこで今回は,エサ釣りとルアー釣りそれぞれの魅力について紹介し,新たな発見をしてもらいたいと思います。
目次
エサ釣りとルアー釣りを組み合わせると1年中楽しい
私は年間を通してエサ釣りとルアー釣りを両方楽しんでいます。
なぜ両方やるかというと,エサ釣りとルアー釣りではよく釣れる時期や魚種が違うからです。
例えばエサ釣りであれば,
天秤フカセという釣り方で春から秋(4~10月)にかけて青物や真鯛,シマアジを狙いに行きます。
この釣りは本当に奥が深い釣りです。
泳がせ(飲ませ)釣りはヒラメや青物,根魚を狙うため冬(12~3月)に行きます。
冬に釣れた魚は脂がのって本当に美味しいですよ。
ウタセマダイという釣り方は真鯛を狙いで,春(4~6月)と秋(10~12月)がメインとなるシーズンです。
真鯛をたくさん釣りたければこの釣りです。
このように1年中エサ釣りを楽しんでいます。
また,それだけでなくルアー釣りであれば,
ジギングという釣り方で青物を釣りたいので夏(7~9月)と冬(12~3月)によく行きます。
ブリやサワラは脂がのって美味しいですよ。
ボートエギングという釣り方はアオリイカをターゲットとし,春(4~6月)と秋(10~12月)がメインとなるシーズンです。
アオリイカも非常に美味しいですね。
バス釣りもしますがこれは春から秋まで(4~9月)行っています。
このようにエサ釣りやルアー釣りだけでも1年中楽しむことが出来ますが私の場合は,大まかにエサ釣り3種類,ルアー釣り3種類,合計6種類で,年間を通して釣りを楽しむようにしています。(他の釣りもいろいろしていますが…)
幅広いジャンルの釣りが出来るようになれば,それだけ釣れる時期も多くなり,釣果に恵まれるチャンスが広がりますよ。
特に釣果情報を調べていると,釣りたいターゲットでもエサ釣りの方が釣れている場合や,ルアーの方が釣れているといったことが分かってくるので,どちらもやることをオススメします。
エサ釣りの魅力
まずはエサ釣りがいかに魅力的な釣りかということから紹介します。
ルアー釣りを主体にしている人達のエサ釣りに対するイメージは,
- エサ釣りは釣れて当然
- 待っているだけの釣り
- 毎回エサ代がかかる
こんなところでしょうか。
確かにルアー釣りと比べると,良く釣れますし,待つ釣りも多いです。
それに釣りへ行く度にエサ代が必要なのも事実です。
要するにエサ釣りは,楽で簡単に美味しい魚が釣れてしまうことに魅力があるのだと思います。
それらを天秤フカセ釣り,泳がせ釣り,ウタセマダイ釣りの3種類からその特徴と魅力をお伝えしましょう。
天秤フカセ釣りの特徴と魅力
天秤フカセ釣りとは,船釣りの一つで50cm前後の天秤と呼ばれるステンレス製の針金にコマセカゴとオモリをつけ,その先に1~20mのハリスと釣り針1~3本つけた仕掛けで,狙ったタナに天秤を落とし,コマセを撒いて魚を寄せ,潮と同調したハリスの先にあるサシエで魚を釣るというものです。
エサは,冷凍のオキアミやアミエビ,イワシミンチ等をコマセとして使い,オキアミやイカ等のサシエを使って釣ります。
コマセやサシエの種類,ハリスの長さと太さでターゲットは大きく変わり,アジやイサキ,カサゴといった小物釣りから,真鯛やシマアジといった高級魚,カツオやブリ,マグロといった大物まで,幅広い魚種を狙うことが出来る沖釣りでは有名な釣法です。
この釣り方はエサを撒いて待っているだけで高級魚が簡単に釣れてしまいます。
また,中小物の数釣りや青物との強烈なファイトも魅力の一つで,一度やったらハマること間違いありません。
しかし,仕掛けを落としたら船に固定した竿受けにセットしてじっくりとアタリを待つこともあり,非常にスローな釣りでもあります。
時合が来たときは,船全体でアタリ始めてお祭り騒ぎになるのでオン・オフがはっきりした釣りとも言えますね。
天秤フカセ釣りを紹介している番組の紹介記事を書いていますのでぜひ読んでください。
泳がせ釣りの特徴と魅力
泳がせ釣りとは,船釣りの一つで活きたイワシやアジをエサとして,海底に仕掛けを落としてフィッシュイーターを狙う釣りのことです。
主なターゲットはヒラメ,サワラ,青物御三家(ブリ,カンパチ,ヒラマサ),ハタ系(マハタ,キジハタ,クエ等)というように食べて美味しい高級魚ばかりです。
そんな高級魚たちは,イワシやアジが大好きですので,この釣りでアタリがあればまず高級魚と思って間違いありません。
しかしこの釣りは,一日に数回しかアタリがない場合もあり,少ないチャンスから釣果をあげなければいけないという特徴も持ち合わせています。
しかも,最後までエサを食べて針にかかるわけではなく,また魚種によっては長く待ってからアワセを入れる必要があり,経験やテクニックが必要な釣りでもあります。
早合わせによるスッポ抜けや掛けてからも根に潜られてハリス切れ等で何度も痛い目にあうわけですが,釣れたときの嬉しさが忘れられないことや,なんといっても高級魚を自宅で楽しむことが出来るのがこの釣りの魅力ではないでしょうか。
泳がせ釣りの釣り方や道具の紹介はこちらで詳しく書いていますのでぜひ読んでください。
ウタセマダイ釣りの特徴と魅力
ウタセマダイ釣りとは,船釣りの一つでウタセエビと呼ばれる中エビを使用して真鯛を狙う「エビで鯛を釣る」伝統的な釣り方です。
活きたウタセエビをコマセ・挿し餌に使い,真鯛を釣るというシンプルな釣法ながら簡単に魚が釣れるため,私が気に入っている釣法の一つです。
仕掛けは,単なる長い胴突き仕掛けですが,エビが真鯛にとって大好きなエサなので釣れるときは1日中アタリがあり数釣りも楽しめます。
主に釣れる真鯛のサイズは30cm前後の中小型が多いですが,90cmを超える大鯛に出会うこともありますよ。
またそれだけでなく,ブリやカンパチ,ハタ系の魚も釣れますので,どんな魚が釣れても嬉しい魅力的な釣り方です。
最近の真鯛釣りは,タイラバや一つテンヤマダイ等が人気の釣法ですが,ウタセマダイ釣り程の釣果はなかなか期待できないと思いますので,一度この釣り方を試してみて下さい。
ウタセマダイ釣りの釣行動画を見ればこの釣りの良さが分かりますよ。
ルアー釣りの魅力
次にルアー釣りの魅力について紹介します。
エサ釣りを主体にしている人達のルアー釣りに対するイメージは,
- ルアー釣りは釣れない
- 疲れる
- 動きが難しい
こんなところでしょうか。
確かにエサ釣りと比べると,ルアー釣りは待っているだけで魚は釣れませんし,状況を見極める判断力やテクニックが必要ですね。
やはりルアー釣りの魅力は,自分が気に入ったルアーで釣ることや何度も釣りに行って磨いたテクニックや状況判断力を駆使して,狙いどおりの1匹を釣り上げたときの喜びに魅力があるのだと思います。
それらをジギング,ボートエギング,バスフィッシングの3種類からその特徴と魅力をお伝えしましょう。
ジギングの特徴と魅力
ジギングとは,メタルジグと呼ばれる鉛やタングステンでできた金属製のルアーを使って,海底からロッドをシャクリながら巻き上げてアピールし,フィッシュイーターを狙う釣りのことです。
主なターゲットは青物御三家(ブリ,カンパチ,ヒラマサ),サワラ,真鯛,ヒラメ,ハタ系(マハタ,キジハタ,クエ等),スズキ(シーバス)と食べて美味しい高級魚ばかりです。
年間を通して人気の釣り方ですが,私の地方では夏と冬に青物やサワラ,秋にタチウオをターゲットとしている釣りで,釣れれば食卓が賑わうこと間違いありません。
200gまでのメタルジグを使用して,常にルアーを動かし続けるのが特徴です。
また,その日の天気や潮の状況に応じて,重さやカラーを変え,ルアーの動かし方を変えながらその日のヒットパターンを見つけていきます。
非常に疲れる釣りというイメージが強いですが,技術の進歩によって道具が軽くなっており,ロッドの反発力だけでアクションを加えることが出来るので楽になりました。
ジギング船に乗ると,70歳を過ぎた年配の方もジギングをしているのを見かけます。
この釣りはいかに魚が捕食しているエサに近いメタルジグを使用し,ルアーの動かし方で魚の捕食するスイッチを入れられるかという点に尽きます。
そのために,自分が磨いたテクニックや状況判断力を駆使し,釣り上げることに魅力がありますよ。
自分がお気に入りのメタルジグを使用し,その日のヒットパターンを見つけて何度も釣れるというシーンに出会った瞬間,この釣りにハマること間違いありません。
また,ターゲットの青物は,群れで行動しているため,船の中で誰かが釣れ始めると周りの人も同時にヒットするという特徴があり,時合になると一気にみんなの竿が曲がるので,自然とテンションが上がりますよ。
ジギングの釣り方や道具の紹介はこちらで詳しく書いていますのでぜひ読んでください。
ボートエギングの特徴と魅力
ボートエギングとは,エギと呼ばれるエビの形をしたルアーを使って船の上からアオリイカを狙う釣りのことです。
ボートエギングには,ディープエリアを狙うティップランとシャローエリアを狙うキャスティングの2種類あります。
ティップランエギングは,エギに興味を持ったアオリイカが触腕でエギを触った瞬間にアワセを入れて積極的にかけていくという繊細な釣り方ですが,キャスティングではアオリイカがエギを抱いたあとでアワセを入れて釣るという違いがあります。
また,その日の天気や潮の状況に応じて,大きさや重さ,カラーの異なるエギを使用し,ルアーの動かし方を変えながらその日のヒットパターンを見つけていきます。
アオリイカも群れで回遊していることが多いため,船の中で誰かが釣れ始めると周りの人も同時にヒットするという特徴があり,時合になると一気にみんなの竿が曲がるので,自然とテンションが上がりますよ。
特に自分が気に入っているエギでその日のヒットパターンを見つけて何度も釣れるというシーンに出会った瞬間,この釣りにハマること間違いありません。
ティップランエギングの釣行動画を見ればこの釣りの良さが分かりますよ。
バスフィッシングの特徴と魅力
バスフィッシングとは,ルアーを使ってブラックバスを狙う釣りのことです。
ルアーには,スピナーベイトやクランクベイトといった形と動きで誘うハードルアーや,ワームと呼ばれる柔らかい素材で出来たソフトルアーの2種類に大別されます。
この釣りのロッドやリールは,使用用途によってかなり細分化されています。
ハードルアーの使用に特化した巻物専用のタックルやオモリをほとんど使用しない軽いワームの使用に特化したライトリグ専用のタックル等,多い人では10種類を超える専用のタックルを準備している人がいます。
それだけその日の天気や水色の状況に応じて,使用するタックルを変えてアクションを加えるのが特徴の釣りです。
また,ルアーも非常に多数の種類があり,ブラックバスが好みそうな様々な形や大きさ,色があり同じルアーでもそれぞれメーカー毎に違いがあります。
自分の選んだタックルやルアーを状況に応じて,重さやカラーを変え,ルアーの動かし方を変えながらその日のヒットパターンを見つけていきます。
それ以外にもポイント選びや時間帯等も考慮する必要があり,極めようと思うとキリがありません。
その日のパターンが見つけられず何度も痛い目にあうわけですが,何とか1匹釣り上げたときの嬉しさやヒットパターンを見つけて何度も釣れるというシーンに出会うことがこの釣りの魅力ではないでしょうか。
バスフィッシングを紹介している番組の紹介記事を書いていますのでぜひ読んでください。
挑戦すると楽しさがわかる
それぞれの釣り方の特徴や魅力を知ったところで気づいたと思いますが,魚を釣るための手段や面白さを感じるポイントが違うだけで,ルアーとエサ釣りの共通点はたくさんあります。
やっぱりエサ釣りもルアー釣りも,やってみるとどちらも楽しいと思うはずです。
今やっている釣りが季節限定で釣れる釣り方であれば,他の季節に出来る釣りがあります。
また,新しく釣りたい魚種が見つかったときは是非その釣り方を勉強して挑戦してみて下さい。
挑戦することで新しい楽しさを発見することが出来ると思いますよ。
まとめ
- 釣り方を組み合わせることで1年中楽しむことが出来る
- ルアー釣りとエサ釣りの特徴や魅力を知ろう
- 新しい釣りに挑戦して楽しさを発見しよう
今まで知らなかった釣り方のどれか1つでも魅力的だと思いましたか?
もっと知りたくなった釣り方や始めてみたくなった釣り方は見つかりましたか?
1つのジャンルの釣りを極めることも大切ですが,エサ釣りやルアー釣りといった枠組にとらわれず,もっと広い視点から釣りというジャンルを見ることで,新たな魅力や自分に合った釣り方が見つかるかもしれません。
皆さんもこれを機に是非他の釣り方に挑戦してみて下さい。
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