今回は2018年10月19日に乗合船でウタセマダイ釣りに行きましたのでその時の釣行記を紹介します。
目次
ウタセマダイとは?
釣法
例年10月~12月に行われる真鯛をメインターゲットとした「エビで鯛を釣る」伝統的な釣法です。活きたウタセエビをコマセ・挿し餌に使い,真鯛を釣るというシンプルな釣法ながら簡単に魚が釣れるため,私が気に入っている釣法の一つです。
ただし,個人では活きたウタセエビを入手することが困難なため,基本的に乗合船での釣行となります。
最近の釣果情報をチェックしたところ,真鯛や青物が釣れに釣れており,60Lのクーラーボックスがいっぱいになっている釣果が続いていましたので,行っておこうと思いました。
その時の記事はこちら
昨年の2017年11月4日に行ったときは,青物が爆釣しました。
その時の釣行記はこちら
釣り道具
ロッド:一般的な真鯛用ロッドで問題ありません。一般的にはオモリ負荷30号で3m前後,5:5の調子の船竿が良いとされています。
いつもは取扱いの良さや感度の良さから2m未満のショートロッドを愛用していますが,乗合船の船長のアドバイスから長い竿の方が良いとのことでしたので,今回はシマノ リアランサー カンゼンフカセM300を使用することにしました。
この竿は完全フカセ用に作られたものですが,一般的なオモリ負荷30号で3m,6:4調子の船竿です。
船長のアドバイスには素直に従うと好釣果に繋がりますよ。
リール:フロロカーボン5~7号を200m以上巻ける電動リールを準備して下さい。私は「シマノ 12フォースマスター2000MK」を使用しています。
フォースマスターの紹介記事はこちら
ライン:釣果情報や船長の指示に従って太さを選択して下さい。真鯛だけならフロロカーボン5号で十分ですが,青物が回ってきているようですと,フロロカーボン7号を巻いておきたいですね。この釣りは向こうアワセでバラシが多い釣りですので,クッション性の良いフロロカーボンが最良の選択となり,ラインの伸びが少ないPEラインはやめておいた方が無難です。
私はシーガーの完全ふかせ7号を愛用しています。これは,フロロカーボンですが25m刻みでラインマーカーがあり,水深がラインで測りやすいためです。
仕掛け
素直に市販の仕掛けを購入してください。自作する場合は,フロロカーボンで幹糸4~7号 2m間隔,ハリス3~6号 1.5m,捨て糸2~3号 30cm,針は伊勢尼12号前後,2~3本針とすれば良いでしょう。
こんな仕掛けで大丈夫です。
釣行記
乗合船の予約
まずは,事前に乗合船のホームページから釣果情報をチェックし,ウタセマダイ釣法で釣れている場所を探します。
今回は,釣果情報を確認すると毎回釣れており,何度もお世話になっている馴染みの乗合船で予約することにしました。
船長に空き状況を確認すると問題なく予約することができ,ウタセマダイは午後便でお昼12時に現地集合するよう説明がありました。
前日準備
前日までの釣果情報によると,マダイとチダイが良く釣れていたので,道糸7号のフロロカーボンを電動リールに巻き,仕掛けは市販のものを使用することにしました。
オモリは20・30・40・60・80号を2つずつ準備しました。
集合場所へ
乗合船の集合場所の道中にある釣具屋へ寄り,市販の幹糸7号 2m間隔,ハリス6号 1.5m,捨て糸3号 50cm,針は伊勢尼針12号,2本針のウタセマダイ仕掛けを2個購入しました。
集合時間1時間前に集合場所へ到着すると,1人だけ既に同船者が並んでいました。ここの乗合船では先着順に釣座を選ぶことが出来るため,早く行けばそれだけ有利になります。
しかし,いつものように満員というわけではなく,この日は4人だけだったので,ほとんど貸し切り状態でした。
受付時に料金を先払いした後,順番としては4人中2番目だったので左舷の船尾という配置になりました。
釣行中は絶え間ないアタリで爆釣
天候は,どんよりとした曇りですが,風はあまりなかったので,釣りをするには程よい天気といった感じです。
波は1mくらいでほとんど釣りに影響はありませんでした。
予定どおり12時に出船し,湾内の筏にウタセエビを活かしているので,船長がこの日に使用する分だけ船のイケスに移してからポイントへ移動します。
ポイントへ到着すると船長がアンカリングをして船を固定します。
その後,ウタセエビの入ったバケツが支給され,釣り開始の号令とともにあった船長からの指示でオモリは60号を使い,仕掛けは市販のウタセマダイ仕掛けをつけて12時50分,本日の釣行開始です。
この釣りのコツは,いかにエサを丁寧につけることが出来るかが全てです。ウタセエビの頭の真ん中へ針を通し,水中で回転しないようにすれば後は勝手にアピールしてくれるので簡単に釣れます。
水深38mで,底から5mまでを電動リールで非常にゆっくりと等速で巻いていきます。(秒速10cmくらい)
しかし,釣り開始から50分間はノーバイト…
エサのウタセエビすら取られないという散々な状況でした。
その間,何度も船長はアンカーを打ち直し,ポイントを微調整していると,エサが取られるようになり,ついに隣で釣りをしていた常連さんにヒット!!
釣れた状況を聞いてみると,水深35mで釣れたとのことだったので早速,同じ水深35mにタナをあわせるとヒット!!
コンコンと竿を叩いて上がってきたのは…
なんとイナダ(ハマチ)サイズのブリでした。
ファーストフィッシュが青物になるとは…
しかし結果的にこれが最初で最後の青物となりましたので,もう少し喜ぶべきでしたね。
さて,ここから最後まで怒涛のヒットが続きました。
エサをつけて水深35mにあわせると,仕掛けが潮に馴染む10秒後にはヒット!!
今度こそ本命の…
マダイではなくチダイでした。綺麗な魚体ですが塩焼きサイズですね。
マダイとチダイの見分け方は,エラブタの後ろが赤くなっていることと,尾びれの縁が黒くないので,赤い尾びれという点です。
その後もチダイばかりが釣れていき,20cm以下の魚は全てリリースするようにしました。(マダイとチダイを合わせて10数匹くらいかな。)
たまには外道というか嬉しいゲストも…
オオモンハタですね。
あまり大きくなく30cmくらいなので,ぶつ切りにして鍋に入れるか煮付けにすると美味しそうです。
釣り開始2時間弱でようやく本命のマダイをゲット!!
小さいのがチダイですが,よく見ないと分からないですね。
釣り開始2時間半後,船長が大きくポイントを変えるために移動している間にそれまでの釣果を確認してみると,
活かしバケツには既に魚がいっぱいになっていました。
弱っている魚や死んでいる魚もいたので,血抜きだけしてクーラーボックスへ入れておき,あとはチダイとマダイを仕分けしたりと時間を有効活用していましたね。
この時点でチダイ8匹,マダイ2匹,イナダ(ハマチ)1匹,オオモンハタ1匹という釣果。
そしてポイントを変えた先は,水深45mと先程より少し深い場所でしたがやることは変わらず40~43mのタナを探るため,40mか43mのタナで待つパターンがハマり,入れ食い状態に。
しかし,先程とは違いマダイばかりが釣れていきました。
ただし,こんな小さなサイズが多数混じっているので,キープ出来たのは15枚ほどですが…
4時ごろの時点で釣果はバケツ2杯に十分な量入るくらいの釣果になってました。
その後,午後4時半頃になるとアタリが少なくなり始めたので,底から5mまで等速で巻いていくといったやり方を変えるとまだまだ釣れていき,満足な気分のまま17時30分に沖上がり。
さらに船長の好意で,桟橋で魚の処理をして良いとのことだったので,船上で締めておいた真鯛やチダイをさらに桟橋で硬い鱗だけ落としてからクーラーボックスへ入れて帰宅しました。
船長ありがとうございました。
この日の釣果
- マダイ 17枚(リリースサイズ10数枚)
- チダイ 8枚(リリースサイズ同数程度)
- ハマチ 1匹
- オオモンハタ 1匹
まとめ
釣果情報のように,大物の青物が釣れたりすることはありませんでしたが,終始アタリがあり,十分過ぎる釣果なので今日のウタセマダイ釣行は大成功でした。
また,久しぶりにシマノから販売されているロッドのリアランサー カンゼンフカセM300を使いましたが,真鯛釣りにはちょうど良い竿の柔らかさと胴調子のクッション性でした。
ほとんど針にかかればバレることはありませんでしたね。
竿の長さが3mとちょっと長く感じますが,今後はウタセマダイ釣りのレギュラーロッドにしようと思います。
そしてやっぱりウタセマダイはよく釣れますね!
釣果を伸ばすポイント
ウタセマダイで釣果を伸ばすポイント
- ウタセエビは丁寧に針につける
- 底から5mまでを電動リールで非常にゆっくりと等速で巻いていき,その日のタナを探る
- かなり手応えを感じるタナがあればそこを重点的に攻めていく
- アタリがなくなったらまた電動リールで等速に巻いていく
乗合船ですので,オモリの重さは乗合船の船長の指示に従い,周りの同船者と相談することが重要です。
また,釣れている人のタナを恥じらいを忘れて聞くことも大切ですよ。
逆に釣れているタナを周りに教えてあげましょう。
タックルデータ
今回使用したタックルを紹介しますので参考にして頂ければ幸いです。
ロッド:シマノ リアランサー カンゼンフカセM300
リール:シマノ 11フォースマスター2000MK
ライン:フロロカーボン7号
仕掛け
ウタセマダイ仕掛け オモリ60号
2本針 幹糸7号 ハリス6号1.5m 捨て糸30cm
伊勢尼針12号
エサ
活ウタセエビ
釣行動画
釣行動画はこちら
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