今回の釣行記は2017年8月11日に行った天秤フカセ釣法によるシマアジ釣りです。
目次
天秤フカセ釣りとは?
釣法
天秤フカセ釣りとは,50cm前後の天秤と呼ばれるステンレス製の針金にコマセカゴとオモリをつけ,その先に1~20mのハリスと釣り針1~3本つけた仕掛けで,狙ったタナに天秤を落とし,コマセを撒いて魚を寄せ,潮と同調したハリスの先にあるサシエで魚を釣るというものです。
コマセやサシエの種類,ハリスの長さと太さでターゲットは大きく変わり,アジやイサキ,カサゴといった小物釣りから,真鯛やシマアジといった高級魚,カツオやブリ,マグロといった大物まで,幅広い魚種を狙うことが出来る沖釣りでは有名な釣法です。
また,レンタルボート,乗合船,仕立て船のいずれもこの釣法で釣りが出来る,1年を通して私が最もお世話になる釣法で,最も多くの釣果をもたらしてくれます。
今回は釣り仲間4名で仕立て船を予約し,シマアジ釣りに行ってきました。
※仕立て船とは,貸し切り船のことです。
釣り道具
ロッド:対象魚によって異なります。小物釣りにはオモリ負荷30号程度,大物釣りにはオモリ負荷80号程度で,竿の長さも短いもので2m未満,長いもので3m以上,竿の調子も5:5のムーチングロッドから、8:2の先調子まで船竿は幅広く存在します。
私は船竿を負荷,長さ,調子が異なる4本を所有しており,それぞれ対象魚に応じて使い分けています。ただし,最近は取扱いの良さや感度の良さから2m未満のショートロッドを多用しています。
【インプレ】軽くて多彩な釣りに対応出来る汎用ロッド!?シマノ ライトゲーム CI4 モデラート TYPE73 H195はゲーム性を重視したい人にオススメ!
リール:これも対象魚によって異なりますが,ハリス8号までの釣りであれば,PE3号を300m以上巻ける電動リールを準備して下さい。私はシマノ製の電動リール2000番に下巻き+PE3号を300m巻いて使用しています。なお,必要に応じてラインは巻き替えています。
ライン:釣果情報や船長の指示に従ってラインを選択して下さい。小物釣りであればPE1.5号程度,真鯛やブリであればPE3号程度,カツオやマグロのような大物ならPE6~8号を使用します。地方によっても使用するラインの号数は変わってきますので,あくまで参考程度に捉えて下さい。
仕掛け
市販の仕掛けが多数販売されていますが,魚種に応じて仕掛けが変わるため,自作している人が多いですね。
自作する場合は,フロロカーボンハリスを各種の号数と,サルカン,針は伊勢尼,マダイ針,ヒラマサ針,ムツ針等を数種類ずつ揃える必要があります。こだわる人はさらに蛍光ビーズやフロート,スキン等装飾品を揃えてオリジナルの仕掛けを作っていますので,気になる人は各自で調べてみて下さい。
今回は,船長の指示でハリス6号 3m 1本針を自作して当日使用しました。
シマアジ爆釣!!他魚種も入れ食いでお祭りモード
乗合船の予約
今回は,釣り仲間が事前に行きつけの仕立て船のホームページから釣果情報をチェックしてもらい,全員が行ける日を確認し、電話予約してもらいました。船長に空き状況を確認し,午後便なら空いていたので予約してもらいました。
その際、集合時間はお昼12時に現地集合、仕掛けはハリス6号3m、オキアミは1人あたり3kgを3枚準備するよう説明があったそうです。
前日準備
前日までの釣果情報によると,シマアジが50匹以上に加え,イサキも良く釣れていたので,道糸にPE3号を電動リールに巻き,仕掛けは自作で6号3m,針は伊勢尼12号,1本針を作成しました。
オモリは40・60・80・100号を2つずつ準備しました。
集合場所へ
仕立て船の集合場所へ行く前に道中にある釣具屋で釣り仲間と合流し,マキエとして4人でオキアミMLサイズの半解凍3枚と冷凍を調子を9枚の合計12枚,サシエとしてオキアミLLサイズを1枚購入しました。
しかし,結果的に途中で餌切れとなってしまいました。
集合時間30分前に集合場所へ到着したものの,既に午前便が早上がりで帰着していました。3人で40匹のシマアジが釣れ,餌も切れたので満足して帰ってきたとのことです。記念撮影のため午前便の釣果が並べられると,立派なシマアジが目に入り,4人の期待はますます高まりました。
開始直後から本命登場,そして入れ食いモード
予定通り12時になると出船しました。ポイントまでは30分程度で到着すると,船長が手際よくアンカリングして船を固定します。その後,船長がバケツに準備してきた半解凍のオキアミを入れてもらい,号令があれば釣り開始です。
この日の天気は,風と波は終始穏やかでしたが,35度を超える気温と強烈な日差しで過酷な釣り環境でした。
水深18mの漁礁周りのポイント。様々な魚種が居着き,また回遊してきます。
ここでのシマアジの釣り方は,仕掛けを投入して着底後,竿をシャクリながら1~2mずつ巻き上げる,いわゆるウィリーシャクリと同じ釣り方です。
この釣りのコツは,海底に居着くエサ取りからコマセカゴのマキエを海中に撒くことでサシエを守り,上のタナで本命を釣ることです。シマアジは遊泳力が高く,エサを追い求めてマキエの煙幕に突っ込む性質があり,表層まで追いかけてくるため,シマアジの群れを上のタナへ誘い出します。
釣り始めに,船長から2017年バージョンのシマアジ釣り用コマセワークについて5分程度レクチャーを受けました。
コマセカゴへオキアミを8割程度詰め込み,水深18mから5mまでを電動リールで回収巻き上げながら,竿をシャクリ,その後は手巻きでシャクリながら1~2mずつ巻き上げる,水深5mまで誘い上げても反応がなければ回収するとのこと。
また,コマセカゴの窓は全開にして,一連の動作で全て撒き切るので,オキアミの消費は非常に速いです。また,仕掛け投入後1~2分でアタリがあるため,非常に忙しい釣りでもあり,80号のオモリをシャクる動作は体力的にかなり疲れます。
すると釣り開始早々にヒット!!
小気味よく竿を叩いて上がってきたのは…
美味しそうなイサキでした。ですが,本日の本命ではありません。このイサキは小さいので,リリースしました。
その後も上がってくるはイサキばかり…
この日は30cm未満のイサキは全てリリースしました。すごく贅沢な釣りですね(笑)
そんな中,ついに本命シマアジのアタリがありました。シマアジの引きは真下に強く引き込み,ドラグが良く出るのですぐに分かって楽しいです。
そして上がってきたのは…
40cm弱のシマアジ!!
早速本命が釣れちゃいました。
その後も次々にイサキが釣れてはリリースを繰り返した後…
2匹目のシマアジ!!
また,イサキ以外にも色々な魚種が釣れました。
25cm程度のイシダイ(サンバソウ)に,
40cm前後のクロダイ(チヌ)に,
40cm前後のニザダイ(サンノジ)に,
手のひらサイズのメジナ(グレ)に,
40cm程度のハマチ(ブリ)
それ以外にもカンパチ(シオ),メイチダイ,メバル,アイゴ等,合計11魚種も釣れました。
そうこうしているうちに…
3匹目の本命シマアジが釣れました。
その後もイサキ,イサキ,イサキとひたすらに釣れ続け…
釣り開始後2時間カメラを回しっぱなしにしていましたが,撮影終了時点でイケスの中が大変なことになっていました(笑)
まさに入れ食い状態で,1~2分に一度アタリがあり,
仕掛けを回収する→魚が釣れている→針を外す→コマセカゴへエサを詰める→仕掛けを投入→釣れるの繰り返した結果,
更にその後も本命が釣れて…私の釣果は合計シマアジ6匹!!イサキは…もう正確に数えていません(笑)
釣り開始4時間経過後には,持ってきたコマセ用12枚+サシエ用1枚のオキアミは全て使い果たし,16時過ぎに沖上がり。
この日の釣果
釣果(4人)
- シマアジ 16匹
- イサキ 20匹以上(キーパーサイズのみで)
- その他 カンパチ,ハマチ,イシダイ,メジナ,メイチダイ,ニザダイ,クロダイ,メバル,アイゴ
大満足の釣果なのでこの日のシマアジ釣りは大成功でした。
まとめ
真夏の炎天下の中頑張った甲斐があり,本命シマアジ以外にも多くの魚種が釣れて大満足でした!
釣果を伸ばすポイント
天秤フカセ釣法によるシマアジ釣りで釣果を伸ばすポイント
- 海底に居着くエサ取りからコマセカゴのマキエを海中に撒くことでサシエを守る
- エサ取りを避けてシマアジを上のタナへ誘い出す
- シマアジが上のタナにきたら,留まるよう定期的なコマセワークを心掛ける
仕立て船ですので,オモリの重さや仕掛け,ハリスの太さ等は自由にして良いですが,船長の指示に従っておいた方が絶対に釣果は伸びます。
タックルデータ
今回使用したタックルを紹介しますので参考にして頂ければ幸いです。
ロッド:シマノ ライトゲームci4 モデラート TYPE73 H195
リール:シマノ 11フォースマスター2000MK
ライン:PE3号
仕掛け
天秤フカセ仕掛け オモリ80号
1本針 ハリス6号3m
伊勢尼12号
エサ
オキアミ
釣行動画
このときの釣行動画はこちらです。
あだち
楽しい動画でした。
是非行ってみたいので釣り船の名称を教えていただけませんか?
おんきち
コメントありがとうございます。
一八丸という釣り船です。
釣り船の名称にホームページのリンクを貼りましたので,アクセスしてみてください。
仕立船のみですので,3~6名で行かれることをオススメします。
釣り方を一からレクチャーしてくれる非常に優しい船長ですので,気持ちよく釣りができると思います。