皆さんこんにちは。
おんきちです。
2020年の11月も下旬となり,日中は暖かく感じますが夜は肌寒くなってきました。
今回はブルーベリーが紅葉している様子を品種ごとに記録しましたので,ブルーベリーの紅葉とともに,ブルーベリーの成長記録について紹介します。
また,少し写真が多いので前後編に分け,前編はラビットアイ系統とノーザンハイブッシュ系統の6品種で,後編はサザンハイブッシュ系統の6品種を紹介しますね。
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目次
11月はブルーベリーの紅葉の美しさが見ごろを迎える
10月中旬から庭で栽培しているブルーベリーの中でも,サザンハイブッシュ系統の一部が紅葉し始めていました。
それが11月になり秋が深まると,ブルーベリーの紅葉はノーザンハイブッシュ系統もラビットアイ系統も紅葉が始まり,庭全体で紅葉が進み始めました。
さらに11月下旬となると,全体の紅葉がピークを迎える品種も現れる一方で,サザンハイブッシュ系統の一部は早くも落葉し始めるようになり,庭全体として見頃を迎えました。
ブルーベリーは果実の収穫だけでなく観賞用としても楽しめる
ブルーベリーを栽培していると,春はドウダンツツジに似た小さな花が咲き,夏は美味しいブルーベリーの果実を収穫して楽しむことが出来ます。
さらに秋が深まる11月には,ハイブッシュ系統の紅葉はドウダンツツジと同じように真っ赤に美しくなり,四季を感じる観賞用としても楽しむことが出来るようになりますよ。
品種によって紅葉の色が異なる
紅葉の色には,鮮やかな鮮紅色,黃紅色,褐色のものがあって,品種によって微妙に色合いが違っているようです。
少数多品種を栽培している方であれば,どの品種がどういった色の葉となるか観察してみてはいかがでしょうか?
一般的な特徴として,ハイブッシュ系統の品種はやや鮮やかな色調が多く,ラビットアイ系統では,暗めの色合いが多いようです。
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紅葉には植物色素のアントシアニンが関わっている
なお,ブルーベリーの果実の皮が青紫色となる現象と,葉が赤く着色する現象は,どちらも植物色素であるアントシアニンが蓄積した結果です。
青色と赤色の異なる色に変化する現象のどちらにも,アントシアニンが関わっているのは面白いですね。
ちなみに,アントシアニンは抗酸化物質として知られており,ポリフェノールのうちフラボノイド類に属します。
身体に良いと言われるポリフェノールの一部については効用を調べたことがあり,総じて人体に好影響を与える傾向がありましたので,アントシアニンも何かしらの抗酸化作用があるかもしれないですね。
紅葉が終わると落葉する
また,紅葉が終わると落葉しますが,ラビットアイ系統やサザンハイブッシュ系統の一部の品種では,春近くまで落葉しない場合もあります。
我が家のブルーベリーで言うと,ラビットアイ系統ならブライトウェルとクレイワー,サザンハイブッシュ系統ならミスティ,フロリダスター,プリマドンナですね。
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ブルーベリー成長記録
前回11月16日の記事では品種ごとの様子ではなくざっくりとした紹介をしましたね。
ブルーベリーの紅葉が始まりました
今回は,品種ごとにしっかりと撮影して観察しましたので,それぞれの系統ごとに紹介しますね。
栽培中のブルーベリーの様子はというと,既に落葉が始まっている品種,完全に紅葉した品種,紅葉し始めたの品種,緑のままで紅葉していない品種に分かれていました。
品種ごとに紅葉の色や,時期が違うのは面白い発見でしたね。
今回は,ラビットアイ系統とノーザンハイブッシュ系統の6品種を紹介します。
ラビットアイブルーベリー
栽培しているラビットアイ系統の品種は,地植えのホームベル(10年生),鉢植えのブライトウェル(4年生),タイタン(3年生),クレイワー(3年生)です。
地植えのホームベル
地植えのホームベル(10年生)は,一部の枝で紅葉が始まっているだけで,まだまだ緑がたくさん残っていました。
完全に紅葉するのは12月になってからですね。
また,2020年で最も大きく成長したのがこのホームベルです。
今年の施肥計画が上手くいった象徴のような存在で,立派な樹に成長してくれました。
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紅葉している枝に注目してみると,葉の色はやや暗めの赤色ですね。
褐色といったところでしょうか。
葉の根元から花芽が見えていました。
ホームベルの今年の剪定は,根元の枝を落として,膝丈以上の枝には多くの花芽を残し,収穫量を最大に出来るようにしたいと思います。
来年の収穫が楽しみです。
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4年生ブライトウェル
鉢植えのブライトウェル(4年生)は,一部の枝で紅葉が始まっているだけで,まだまだ緑がたくさん残っていました。
完全に紅葉するのはホームベルと同じく12月になってからですね。
夏剪定をしていませんので,伸び放題となっており,冬剪定でしっかりと残す枝を決めないといけませんね。
ラビットアイ系統は樹勢が強く,収穫量も多いですが,鉢植え栽培ではコンパクトな樹形を保つため,収穫量を犠牲にしてでも剪定によって上への成長を抑えないと強風で倒れてしまいます。
とはいえ,来年は500g~1kg程度は収穫したいので,今からどの枝を残すか悩んでしまいそうですね。
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紅葉している枝に注目してみると,葉の色は鮮やかな赤色ですね。
鮮紅色といったところでしょうか。
ホームベルとは色がかなり違っていました。
また,一部の葉の根元からは花芽が見えていました。
花芽の分化が遅めですね。
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2020年の3年生ブライトウェルの成長記録はこちらです。
3年生苗ブルーベリーのブライトウェルが1年間でどう成長していったか記録しました
3年生クレイワー
鉢植えのクレイワー(3年生)は,ラビットアイ系統の中でも,最も紅葉が遅い品種のようです。
今年の1月1日の時点でもまだ緑の葉でしたので,完全には紅葉しないようですね。
クレイワーの樹勢は強く,今年の萌芽前の3月時点では2本の枝だけでしたが,ここまで成長しました。
左側の上に伸びた枝2本を主軸として剪定をしていき,大きく育てたいと思います。
また,細い枝は少ないので,剪定時には多くの枝を残して,味見程度に花芽を残して成長を促し,来年を飛躍の年にしたいですね。
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紅葉している枝に注目してみると,葉の色は黄色が多いですね。
黃紅色といったところでしょうか。
花芽の分化も遅く,一部の葉の根元からしか花芽は見えませんでした。
来年はクレイワーの果実品質を調べられるよう大切に育てたいと思います。
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2020年の2年生クレイワーの成長記録はこちらです。
2年生苗ブルーベリーのクレイワーが1年間でどう成長していったか記録しました
3年生タイタン
鉢植えのタイタン(3年生)は,一部の枝で紅葉が始まっているだけで,まだまだ緑がたくさん残っていました。
完全に紅葉するのはホームベル,ブライトウェルと同じく12月になってからですね。
タイタンの樹勢は強く,今年の萌芽前の3月時点では3本の枝だけでしたが,ここまで成長しました。
左側の紅葉が進んでいる枝と右側に伸びている枝の2本を主軸として剪定をしていき,味見程度に花芽も残して成長を促し,来年を飛躍の年にしたいですね。
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紅葉している枝に注目してみると,葉の色は鮮やかな色調の赤でした。
鮮紅色といったところでしょうか。
サザンハイブッシュ系統に多い色で,紅葉が綺麗な品種ですね。
既に花芽の分化は進んでおり,ラビットアイ系統の中では早い方でした。
来年はタイタンの果実品質を調べられるよう大切に育てたいと思います。
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2020年の2年生タイタンの成長記録はこちらです。
2年生苗ブルーベリーのタイタンが1年間でどう成長していったか記録しました
ノーザンハイブッシュブルーベリー
栽培しているノーザンハイブッシュ系統の品種は,鉢植えの接木スパルタン(4年生),接木チャンドラー(4年生)です。
4年生スパルタン
鉢植えの接木スパルタン(4年生)は,紅葉が半分程進んでいました。
完全に紅葉するのは12月の初旬くらいでしょうか。
スパルタンは2020年で最も成長しなかった品種です。
枝葉の成長も緩やかで,根の成長もゆっくりでした。
冬剪定はほとんど花芽の調整だけで終わりそう。
来年の施肥計画で上手く成長してくれれば良いですが…
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紅葉している枝に注目してみると,葉の色は濃い赤色ですね。
鮮紅色といったところでしょうか。
ラビットアイとは色の種類が違っていました。
また,既に花芽の分化は進んでおり,早いものでは膨らんでいました。
冬に狂い咲きしなければ良いですが…
スパルタンは何かと心配な品種です。
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2020年の3年生スパルタンの成長記録はこちらです。
3年生苗ブルーベリーのスパルタンが1年間でどう成長していったか記録しました
4年生チャンドラー
鉢植えの接木チャンドラー(4年生)は,完全に紅葉が進んでいました。
枝葉の成長も緩やかですが,根の成長良かったので45cmナーセリーポットに鉢増しできました。
ただし,スパルタンと同様に冬剪定はほとんど花芽の調整だけで終わりそうですね。
チャンドラーの果実は家族からの人気が高い品種ですので,来年も収穫出来るよう丁寧に育てたいと思います。
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紅葉している枝に注目してみると,葉の色は暗めの色合いですね。
褐色といったところでしょうか。
スパルタンとは色合いが違っていますね。
また,既に花芽の分化は進んでおり,ほとんどの枝では花芽が出来ていました。
来年はもう少し成長してくれるよう,剪定時に花芽を減らそうと思います。
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まとめ
ブルーベリーの紅葉についてラビットアイ系統とノーザンハイブッシュ系統を紹介しましたがいかがでしたか?
ブルーベリー栽培は,果実を食べるだけではなく観賞用としても十分に活用出来る優秀な果樹です。
今がブルーベリーの紅葉のピークですので,落葉する前に鑑賞しておいて良かったです。
皆さんもぜひブルーベリーの紅葉を楽しんで下さい。
次回は,サザンハイブッシュ系統の紅葉を紹介します。
【ブルーベリー栽培】サザンハイブッシュ系の紅葉が見頃を迎えました
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