今回は2018年11月12日に乗合船でオフショアジギングに行きましたのでその時の釣行記を紹介します。
目次
オフショアジギングとは?
釣法
オフショアジギングとは,船に乗って釣りをする沖釣りの一種で,メタルジグと呼ばれる鉛やタングステンでできたルアーを使って,海底からロッドをシャクリながら巻き上げてアピールし,フィッシュイーターを狙う釣りのことです。
主なターゲットは青物御三家(ブリ,カンパチ,ヒラマサ),サワラ,真鯛,ヒラメ,ハタ系(マハタ,キジハタ,クエ等),スズキ(シーバス),カサゴ,ホウボウ等…食べて美味しい高級魚ばかりです。
一方でオフショアジギングは,ポイントによっては200g以上のメタルジグを水深100m以上の深いところから巻き続けることに加え,青物の強烈な引きに耐えられるだけの頑丈なタックルを使用するため,道具が重くなってしまい,疲れやすい釣りでもあることから女性や子供にはあまりオススメ出来ない釣りでもあります。
そこで,150gまでの比較的軽いメタルジグを使い,水深も100mまでの浅いポイントで,イナダ(ハマチ)サイズまでの青物や,真鯛やスズキ,タチウオや根魚といった中小型魚を対象魚とし,軽くて扱いやすいタックルでジギングをすることをライトジギングと呼びます。
近年では釣り具メーカーによる道具の改良によって軽量化されたロッドやリールを使い,PEラインを細くすることで潮の影響を減らすことで,より軽いメタルジグを使用することが出来ますので,疲れにくいことや女性・子供でも楽しむことが出来ます。
年間を通して人気の釣り方ですが,私の地方では秋になるとタチウオジギングが盛んになり,数釣りが出来てタチウオの引きも楽しめ,釣れれば食卓が賑わうこと間違いありません。
また,11月は冬が近づいているため,青物も回遊してくる状況ですのでかなり良い時期です。
釣り道具
事前に準備しておく主な道具はロッド,リール,メタルジグ,アシストフックの4点+小物類だけです。
必要な道具一式はこちらで紹介していますので,是非ご覧下さい。
ライトジギングの道具はこちら
釣行記
乗合船の予約
まずは,事前に乗合船のホームページから釣果情報をチェックし,オフショアジギングで釣れている場所を探します。
今回は,釣果情報を確認するとタチウオが絶好調で,何度もお世話になっている馴染みの乗合船で予約することにしました。
電話で空き状況を確認すると問題なく予約することができ,オフショアジギングは午前便で朝6時に現地集合するよう説明がありました。
前日準備
前日の船長からの電話で,かなり状況が良くなってきたことと,ヒットしたジグとカラー,重さを教えてもらいました。
さらに,この日は全員で4名と少ないので広く使えることが分かりました。
また,船長からブリとサワラが釣れ始めていたので,リーダーは太めの10号10mを使用するように言われましたので,巻き直すことにしました。
集合場所へ
乗合船の集合場所の道中にある釣具屋へ寄り,「剣屋 頑鉄Z」165gの赤金と赤腹鰯,130gの赤金の合計3個購入しました。
集合時間40分前に集合場所へ到着すると,既に他3名の同船者が並んでいました。
ここの乗合船では先着順に釣座を選ぶことが出来るため,早く行けばそれだけ有利になります。
受付時に料金を先払いした後,順番としては最後だったので釣座の選択肢はなく,先に来た3人がミヨシとトモを選択したので余った左舷の真ん中という配置になりました。
ちなみにこの日は4人しかいなかったので,全員が左舷に並びましたよ。(船長のタモ入れが楽だからかな?)
1投目サワラから始まった青物祭り
天候は,晴れで風はあまりなく,まさに絶好の釣り日和となりました。
予定どおり6時過ぎに出船しポイントへ移動し,6時半ごろ到着すると早速釣行開始です。
まだ暗い時間帯なので,青物狙いというよりもまずはサワラ狙いから始めました。
使用するメタルジグは,ベイトのカタクチイワシに近いサイズの「ダイワ TGベイト 150g 緑金」です。
雰囲気の良さげな朝イチの一投目,基本のワンピッチジャークで探ってみるといきなりヒット!!
明らかにサワラと分かるアタリと引きで確信し,ラインを切られないように慎重に上げてくると立派なサワラが水面に!!
船長に無事ランディングしてもらい,乗船者中でファーストフィッシュとなりました。
また,ランディングネットからサワラを取り出そうとしたところ,暴れた瞬間にアシストフックが切れてしまったので,一瞬ヒヤッとしましたよ。
これがいわゆるサワラカッターってやつですね。
ファイト中に切れなくて良かったです。
もちろん私だけでなく,その後同船者にもダブルヒットし,ファーストフィッシュはワラサ(メジロ)サイズのブリを釣り上げていました。
同船者にも安堵の表情が広がったところで,私も青物が釣りたいなぁと思いながらメタルジグを巻いてくると,またまたヒット!!
しかし,すぐに外れてしまい,また誘っていると食い上げのアタリが!!
やたら重くて引かないので何かと思い上げてくると…
50cm程のサゴシがスレがかりしていました。
ちょっと期待したのですが…
ここまでヒットしたメタルジグは「ダイワ TGベイト 150g 緑金」でした。
釣り開始1時間半程度でサワラ,サゴシと何とかお土産の確保に成功したところで潮止まり。
アタリがなくなったので船長が移動を決断すると,近くの船で竿を大きく曲げている船を発見!!
船長がこのあたりでブリが釣れているようだとのことで,太陽もずいぶんと登ってきたため,メタルジグを「剣屋 頑鉄Z 165g 赤金」に変更することに。
船長の合図に合わせて一斉にメタルジグを投入すると,ミヨシ側で釣りをしていた同船者2名に連続でヒットし,連鎖モードに!!
相変わらずワンピッチジャークで探ってみると,20m巻いたところでクラッチを切ったところ,糸が出ていかない…
もしやと思い,リールを巻いてみるとヒット!!
魚がずっと追いかけてきていたので,クラッチを切りメタルジグが止まった瞬間にヒットしていたようです。
今度は青物と分かる引きだったので,やり取りを楽しみながら巻いてくると…立派なワラサ(メジロ)サイズのブリが釣れました。
こんなもので時合は止まりません。
4人中私以外の3人が同時にヒットしており,全員から歓喜の叫びが聞こえてくる中,私もフォール中にヒット!!
今度はワラサ(メジロ)クラスとは比べ物にならない引きの強さでブリクラスと確信したので,慎重にやり取りをすることにしました。
リールを巻いてはドラグを出されてなかなか上がってきません。
途中で腕が疲れてきたので腹にグリップエンドを当ててファイトを続けていると,ようやく立派なブリが水面に!!
無事船長にランディングしてもらい,ようやくブリと呼ぶことが出来るサイズを手に入れました。
その場でサイズを測ったところ,80cm5kgだったので,ギリギリですがブリと呼ぶことが出来そうです。
ヒットしたメタルジグは「剣屋 頑鉄Z 165g 赤金」でした。
同船者も連鎖して次々とヒットし,上がってくる魚が全てブリというお祭り状態になり船中大満足な様子。
さらに私にもブリがまたまたヒットし,苦労しながら上げてくると…
先程より少し大きい82cm5.4kgのブリをゲットしました。
ヒットしたメタルジグは同じく「剣屋 頑鉄Z 165g 赤金」でした。
その後もブリがかかったもののバレてしまいましたが,ワラサ(メジロ)サイズを2本追加し,腕もパンパンになってダレてきたところで魚の食い気もなくなりました。
ここまで釣り開始から3時間半までの出来事でした。
午後からはタチウオジギング
そこから2時間が過ぎてアタリが全くなくなったところで,12時過ぎに船長がタチウオ狙いに切り替えてポイント変更。
移動の途中でメタルジグを「ダイワ 鏡牙 ベーシック 200g ピンクパープル」に変更しておきました。
アシストフックは,タチウオ用のフックを使用した自作で,テールフックは,「ヴァンフック サーベルフッカー」,先糸は,「がまかつ ファイティングリーダー」を使用しました。
タチウオは,歯が鋭いためラインブレイクの恐れがあります。
そこで,対策として,切られにくいラインとフックのシステムを作る必要があります。
12時半過ぎから水深95m程のポイントで釣りを再開しました。
ワンピッチジャークの途中にスロージャークを入れてタチウオが食う間を作ってあげると早速ヒット!!
釣れたのは指4本近い立派なタチウオでした。
ヒットしたメタルジグは「ダイワ 鏡牙 ベーシック 200g ピンクパープル」。
ここからタチウオの連続でした。
メタルジグを落としては釣れて,落としては釣れてを繰り返していきます。
しかし,青物と比べるとタチウオの釣り味がいまいちだったので,ライトジギングタックルの「グラップラーBB」を使って釣りを再開すると,竿がよく曲がりよく引きましたよ。
やっぱりタチウオジギングはライトタックルでやるのが良いですね。
ちょっと水深が深かったので,200gのメタルジグを使用しており巻くのが疲れますが…パワーハンドルの購入を検討した方が良さそうです。
→パワーハンドルを購入しました!!(2018年11月26日追記)
そして気づけば釣り開始1時間程度で最高指4本までのタチウオが14本釣れました。
もちろん乗船者全員が同じペースで釣れていたので,全員大満足になった13時30分に沖上がり。
帰って来てクーラーボックスを確認してみると,ブリやサワラ,タチウオでいっぱいになっていました。
この日の釣果
- ブリ 82cm 5.4kg,80cm 5.0kg
- ワラサ(メジロ) 71cm 3.2kg,70cm 3.0kg,65cm 2.6kg
- サワラ 79cm 2.5kg
- タチウオ 指4本まで 14本
まとめ
釣果情報以上の青物祭りとなり,ブリに出会えることも出来ましたし,十分過ぎる釣果なので今日のオフショアジギングは大成功でした。
特に最後のブリ祭りとタチウオ祭りが今年最高の経験でした。
またオフショアジギングへ行きたいと思います。
釣果を伸ばすポイント
釣果を伸ばすために抑えておきたいポイントや釣り方のコツはこの4つです。
- メタルジグのヒットカラーを事前に調べて準備する
- その日のヒットパターンを探り,周囲の情報と船長の指示に従う
- 青物は群れで回遊するので,ヒットのタイミングは全員同じ
- 時合が来たら釣れると信じてひたすらシャクる
特にメタルジグの選択とヒットパターンが超重要です。
その日に青物が追っているベイトフィッシュのサイズに近いメタルジグを使用しましょう。
また,釣れるヒットパターンが必ずありますので,周囲で釣れている人がいたら動きを真似したり,釣れたメタルジグの種類やカラーを聞きましょう。
タックルデータ
今回使用したタックルを紹介しますので参考にして頂ければ幸いです。
その1:ベイトタックル
ロッド:シマノ グラップラー B634
リール:ダイワ 15ソルティガ15(ベイトキャスティングモデル)
ライン:PE 2号、リーダー10号 フロロ 10m
その2:ライトジギングタックル
ロッド:シマノ グラップラーBB B632
リール:シマノ グラップラーBB 200HG 右
ライン:PE1.5号、リーダー7号 フロロ 10m
その3:スピニングタックル
ロッド:シマノ ゲームType J(GAME Type J) S624
リール:シマノ ツインパワーSW 8000HG
ライン:PE3号、リーダー10号 フロロ 10m
ヒットしたメタルジグ
- ダイワ TGベイト 150g 緑金
- 剣屋 頑鉄Z 165g 赤金
- ダイワ 鏡牙 ベーシック 200g ピンクパープル
釣行動画
ヒットシーンが多かったので,青物前編,青物後編,タチウオ編に分けました。
青物前編
青物前編はこちらの記事をご覧下さい
青物後編
青物後編はこちらの記事をご覧下さい
タチウオ編
タチウオ編はこちらの記事をご覧下さい
コメントを残す