皆さんこんにちは。
おんきちです。
今回は庭で地植え栽培をして弱っていたブルーベリーのホームベルが2020年に復活しましたので,その後の成長記録として2020年11月から始まる2021年シーズンはどう成長していったかを紹介します。
目次
ホームベルはラビットアイブルーベリーの代表的な品種
ホームベルは,アメリカのアメリカ農務省が育種したラビットアイブルーベリーです。
ラビットアイ系は初めてブルーベリー栽培を始めようとしている人にオススメ
ラビットアイ系のブルーベリーは,樹勢が良いため成長が早く,収穫量が多いというメリットがあり,ホームセンターで販売されている品種も多いため,ブルーベリー栽培を始めようと思っている方にオススメしやすい系統です。
更にラビットアイ系統の中でも御三家と呼ばれる代表的な品種があり,
- ホームベル
- ウッダード
- ティフブルー
この3品種だと言われています。
ですので,ブルーベリー栽培を始める方がラビットアイ系統ならこの中から選べば大体間違いないということになりますね。
しかし,ラビットアイ系統は果実が小さくて種が多いため食感が悪く生食に向かず,ジャム等の加工用に向いているという扱いをされています。
ホームベルはラビットアイ系の王道品種
1955年に発表された御三家の一つホームベルの特徴は,
- 樹勢が非常に良い
- 収穫量が多い
ということが挙げられます。
また,果実品質の特徴はというと,
- 中粒~小粒
- 甘い
- 暗青色の果実
の3点が挙げられますね。
果実品質は最新品種に劣りますが,樹勢の強さと収穫量の多さが魅力で,ブルーベリー栽培の初心者向けで王道の品種です。
ホームベルは一般品種で入手しやすい
また,ホームベルはアメリカパテント(米国特許)品種でもなければ,日本国内の種苗法による登録品種でもない,一般品種です。
ということもあって,近所のホームセンターでも探せば大抵販売されているため入手しやすいというのも特徴ですね。
ホームベルが2020年に復活するまでの記録
私が2012年にホームベルを購入してから徐々に弱っていき,2019年から2020年にかけて行った改善策で復活するまでの記録は,以下の記事で紹介しています。
【ブルーベリー栽培】地植えホームベルが復活するまでの成長記録を紹介します
そして,2020年10月に成長が止まりましたので,2020年シーズンの栽培記録はここまでとし,2021年シーズンは2020年11月以降としました。
2021年シーズンの栽培計画
2021年シーズンの施肥計画を作りましたので紹介するとともに,地植えホームベル(11年生)がどのくらいの収穫量を見込んでいるのか,どれくらい成長することを期待しているのか紹介しますね。
施肥計画
2020年までは成長を優先した施肥計画に加え,有機質肥料と速攻性化成肥料,緩効性化成肥料の3種類に分類される肥料を使って,成長の比較をしました。
その結果最も成長した肥料の組み合わせを2021年ではすべての品種で試し,収穫をメインとした施肥計画に切り替えていきます。
2021年シーズンにおけるホームベルの施肥計画は以下のとおりです。
品種 | 樹齢 | 2月中旬(元肥) | 6月上旬(追肥) | 8月中~下旬(礼肥) | 合計チッ素成分量 |
ホームベル(地植え) | 11年生 | 油かす 200g(N=10g) | IB化成 50g(N=5g) | IB化成 50g(N=5g) | N=20g |
予想収穫量
私が予想した2021年シーズンの予想収穫量は以下のとおりです。
なお,ホームベルの花芽の数は12月の剪定後に残っている状態のままカウントしており,2月の剪定で花芽の数を減らすことはなく,すべて結実させる予定です。
系統 |
品種 | 樹齢 | 花芽の数 | 花芽1個あたりの収穫量 | 予想収穫量(✕80%) |
RE | ホームベル | 11年生 | 197個 | 10g | 1,576g |
成長予想
2021年シーズンにおけるホームベルの成長を予想すると,1kg程度の収穫を見込んでいるものの,樹勢は衰えることはなく,樹高は2mを超え,樹冠も直径2m程度まで成長すると見込んでいます。
2020年11月-2021年10月の栽培記録
さて,ここからは2021年シーズンの栽培記録です。
2020年11月は一部で紅葉が始まる
ブルーベリーの様子
2020年11月21日,ホームベルは一部の枝で紅葉が始まっているだけで,まだまだ緑がたくさん残っていました。
完全に紅葉するのは12月になってからですね。
また,2020年シーズンに私が栽培しているブルーベリーの中で最も大きく成長したのがこのホームベルです。
2020年の施肥計画が上手くいった象徴のような存在で,立派な樹に成長してくれました。
紅葉している枝に注目してみると,葉の色はやや暗めの赤色ですね。
褐色といったところでしょうか。
葉の根元から花芽が見えていました。
ホームベルの剪定は,根元の枝を落として,膝丈以上の枝には多くの花芽を残し,収穫量を最大に出来るようにしたいと思います。
2021年の収穫が楽しみです。
11月の管理内容
11月の栽培管理は,植え替えと水やりですが地植えのホームベルには特にすることがありません。
2020年12月は休眠が始まっていた
ブルーベリーの様子
2020年12月25日,ホームベルは全体の6~7割が紅葉していました。
既に休眠していますので,これ以上紅葉することはなさそうですね。
じっくりと樹形を観察したところ,左側の根元にある枝葉は,古い主軸枝から発生しているため枝が細くて葉も小さいため,すべてが今回の剪定対象です。
2012年から育て始めてからの主軸枝でしたので,新しい主軸枝が育ったこともあり更新にちょうど良い時期かと思いますね。
2020年でしっかりと成長してくれた主軸枝に注目してみると,枝分かれが良くて結果枝もたくさんあり,葉も大きくて元気いっぱいといった印象でした。
ブルーベリーの果実は小さくなりますが,結果枝を切り詰めず花芽はすべて結実させてみようと思います。
来年の収穫が楽しみです。
12月の管理内容
株元をきれいに掃除した
冬は病害虫の発生自体はありませんが,紅葉が終わった後の落ち葉がある場合,落ち葉と鉢土の間に潜んでいる場合があります。
そうなると病原菌や害虫が越冬してしまいますので,株元は常にきれいにしておく必要があり,落ち葉が残っている場合は掃除をしましょう。
我が家の庭では,庭植えのホームベルと鉢植えの接木ミスティを除く3系統10品種では,すでに一部が落葉しており,ご覧のとおり落ち葉がたくさんありましたので,株元の掃除をしました。
農薬のマシン油乳剤を散布した
カイガラムシ類を見つけましたので農薬としてマシン油乳剤を散布しました。
また,散布しているとシャクトリムシも発見しましたので試しにマシン油乳剤をかけてみたら駆除することができましたので効果があるようです。
12月の作業内容
2020年12月30日に冬の剪定をした
2020年12月30日,ホームベルの全体の様子はこちらです。
左側の根元にある枝葉は,古い主軸枝から発生しているため枝が細くて葉も小さいため,すべてが今回の剪定対象です。
2012年から育て始めてからの主軸枝でしたので,新しい主軸枝が育ったこともあり更新にちょうど良い時期かと思いますね。
2020年でしっかりと成長してくれた,主軸枝に注目してみると,枝分かれが良くて結果枝もたくさんあり,葉も大きくて元気いっぱいといった印象でした。
主軸枝の左側から勢い良く成長したシュートが見えていますね。
2021年シーズンは,ここを伸ばしていこうと思います。
また,枝分かれした部分から手前に伸びた先にある結果枝は,切り詰めず花芽はすべて結実させてみようと思います。
剪定後の様子は以下のとおりです。
左側の主軸枝を剪定したことで,かなりすっきりとしましたね。
これで2021年シーズンに根元からのシュートが発生すれば期待どおりとなります。
右側の主軸枝から手前に伸びている結果枝に注目してみると,非常にたくさんの花芽がついていることが分かりました。
すべての花芽を残すと果実の大きさは犠牲となりますが,ジャム等の加工用であれば収穫量を優先すれば良いので,なるべくたくさんのブルーベリーが収穫できるよう花芽の数を減らさないことにします。
残った主軸枝の数,枝の数,花芽の数
今回の剪定で主軸枝の数,枝の数,花芽の数は以下のとおりです。
- 主軸枝…3本
- 結果枝…35本
- 花芽…197個
約200個程度の花芽を残しますので,これでどれくらいの収穫量となるか楽しみです。
まとめ
ブルーベリーのホームベルの2020年11月から現在までの最新の成長記録を紹介しましたが,いかがでしたか?
これまでの作業内容と,管理内容,栽培方針など気になる点は大体理解出来たかと思います。
2021年10月までは記事を更新していく予定です。
この記事を読んでみて,ホームベルを育ててみようと思って貰えたら幸いです。
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