今回は2017年12月24日に釣ってきたアオリイカを使って,定番の刺身を作りましたので作り方を紹介します。
目次
アオリイカはとても美味しい食材
アオリイカは一般的にはあまり馴染みのないイカの種類ですが,高級食材として取り扱われています。それはスルメイカのように大きな群れを作って回遊していないため,漁獲量が少ないことから高級食材となっているだけなのですが,反対に釣りのターゲットとしては,エギと呼ばれるルアーを使って漁港等でも釣れる有名なイカでもあります。ですので,このアオリイカを専門に狙うエギングという釣りが有名になって10年以上経ちますが,釣り人にとっては身近なターゲットであり,市場価値としては高い海産物であるため,そのギャップから未だに人気が衰えていません。
今回,私が釣れたアオリイカは残念ながら150gが1杯と500gが1杯の合計2杯と少ないですが,精一杯大切に調理して食べようと思います。
釣行記はこちら
このアオリイカを使って真っ先に思い浮かべる料理といえば,もちろん刺身ですよね。
っということで,まずは釣ったその日のアオリイカを使ってイカ刺しでいただくことしました。
アオリイカを捌く
早速釣ってきたアオリイカを捌いていきます。
軽く水洗いし,キッチンペーパーで水気を切り,裏側から胴体を切り開きます。
次に頭部の目の付近を持って胴体から引き剥がします。
胴体に残ったエラや頭部の内臓はきれいに取り除きます。
その後,軽く水洗いして汚れを取り除きます。
次に頭部から目を取り除きます。
頭部の上部と腕部は食材として利用しますので,ラップをして冷蔵庫へ保管します。
次に胴体を処理します。胴体の元を1cm程度切ります。
ここからキッチンペーパーを使って胴元から皮を剥がしていきます。
皮を剥がせば,エンペラも手で分けられます。
きれいに剥がすことが出来れば白い身が現れます。
ここまで出来たら,使用するまでラップをして冷蔵庫で保管しておきます。
こうすることで,そのまま刺身に使用出来ますし,衣をつけて揚げれば,イカの天ぷらにも出来ますし,何にでも出来ます。また,この状態で冷蔵庫に保管すれば,7日はイカが痛むことなく様々な料理に利用出来ると思います。アオリイカを捌く際はここまでしてから保存すると良いでしょう。
今回は,そのまますぐに刺身にしましたので,冷蔵庫に保管することはなく,刺身の準備に取り掛かりました。
刺身の準備をする
さて,ここまででアオリイカの捌き方を説明しました。これからは刺身の準備と作り方を説明をしていきます。
まずは,胴体を半分に切り分け,斜めに隠し包丁を入れます。
包丁を入れすぎると切れてしまいますので,適度に線を入れるイメージで良いと思います。
次に胴体に対して垂直に切っていきます。イカの繊維は縦に入っていますので,平行に切ると噛み切ることが難しくなりますので,垂直の方が良いと思います。
次にエンペラも同じく垂直に切っていきます。
あとは綺麗に盛り付ければ完成です。
今回は,アオリイカの刺身以外に,厚焼き玉子と味噌汁をおかずにしましたので,テーブルに配置すれば完成です。
イカ刺しは,わさび醤油と生姜醤油,どちらでも美味しいですが,私はわさび醤油で頂く方が好きですね。
なお,包丁を使い終わった後は丁寧に洗って乾燥させましょう。
定期的にメンテナンスすることで切れ味を持続させておくと包丁は長持ちしますよ。
メンテナンスに欠かせない砥石の選び方に関する記事はこちら
イカ刺しを食べた感想
通常,アオリイカは他のイカと比べて甘みが強く,ねっとりとした食感です。ただし,今回のイカ刺しは釣れて数時間ですので,まだ熟成が進んでおらず,コリコリとした食感だけを楽しむためのものですね。
それでも味は文句なく美味しく,すぐに食べきってしまいました。
本当にアオリイカの刺身が美味しくなるのはこれからで,大きい方のアオリイカはじっくりと冷蔵庫で熟成させてから頂こうと思います。
なお,イカが美味しくなるのは,2日間熟成させた以降です。ですので,本当にイカ刺しを美味しく食べられるのは26日か27日になりますね。
まとめ
- アオリイカの捌き方を覚えよう
- 初日のイカは食感を楽しもう
- 冷蔵庫でじっくりと熟成させよう
アオリイカは普通の家庭ではなかなか食卓に出ない貴重なイカで,非常に美味しい人気ターゲットです。まずは,基本のイカ刺しの作り方を紹介しました。このくらいはどのサイトでも紹介されているので,特に書く必要はありませんでしたが…
本来の美味しいアオリイカの刺身が食べられるのは3日目以降のため,それまでにゲソの美味しい調理方法を紹介したいと思いますので,でき次第記事に上げていこうと思います。
余談ですが,イカは締めたほうが良い,締めなくても良い等,意見が別れるところですが,個人的には締めた方が良いと思っています。理由は簡単で,旨味成分を減らさないためと,熟成時間が把握出来るからです。
生命活動に必要なエネルギーは,動物なら糖質,タンパク質,脂質から生み出されますが,釣られた後のイカは食事が出来ない環境に置かれるため,内部からエネルギーを作り出さなくてはいけません。そのため,旨味成分の元となるアミノ酸が分解される可能性があります。
魚は釣れてから血液の循環を落ち着かせるために,しばらくイケスに入れておいてから締めて血抜きをしますが,イカはその必要がないため,釣れたらすぐに締めるべきと考えます。締めた時点で生命活動が終わり,余分なエネルギーを消費しなくなるのと同時に熟成までの時間があと何時間後かと把握出来ることが締めることへのメリットじゃないかと思いますが,これはあくまで個人の感想として捉えて下さい。必ずしも正しいとは限らないので…
しかし今回,私がお世話になった船長は,イカは締めなくても良い,締めるとかえってスミを吐いてイカが汚くなるという考えでした。
私は基本的に人の考えを正すつもりはありませんので,その人が正しいと思っていることをその場で否定しませんでしたが,アオリイカを乗船者全員に釣らせることの出来る優秀な方なのに,釣らせたら終わりで食べる時のことまでは考えていない船長だという印象を持ちました。これはあくまで余談ですので気にしないでくださいね。
私の記事が皆さんの参考にして頂ければ幸いです。
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