ティップランエギング用のエギとしてダイワから2017年に新発売した,「エメラルダス ボート RV」と「エメラルダスボート II(ノーマルバージョン)」,「エメラルダスボート II RV(ラトルバージョン)」に加えて,「仮面シンカー ボート」をまとめ買いしたので,それらの道具紹介をします。
目次
エメラルダス ボート RV
概要
ダイワから2017年9月にリニューアルして発売された「エメラルダス ボート RV」。カラーは厳選され5種類のみです。正直なところ,旧モデルを使ったことがないので,何が変わったのかよく分かっていません。「THEフィッシング」を録画していたので,2015年に放送されたボートエギング回を見返してみましたが,やっぱり見た目では旧モデルとの違いが分かりませんでした。
また,私はこれまでラトル入りのエギを使用したことがありませんが,最近では音でアピールすることが流行しているようですね。アオリイカの聴覚がどこまで発達しているか分からないため,音による効果がどこまであるかは分かりませんが,試してみる価値はあります。
なお,このエギは実売価格800円+税とお値打ちな価格設定は好印象です。これまで使っていた「Valleyhill(バレーヒル) スクイッドシーカー」は1個1,100円を超えていたので約3割弱の節約になります。今回購入したのは,サイズが3.5号-30g,カラーは赤-ブラウン杉,マーブル-モスグリーン,パープル-パープル,夜光-ピンクの4種類です。
以下の内容は,ダイワのHPから製品説明を調べてきました。
機能と仕様
基本性能の高さとコストパフォーマンスに優れたスタンダードモデル
■ティップランに最適なボートエギング専用設計
■広範囲にアピールするラトル仕様
■仮面シンカーボート、アゴリグでウェイトアップ可能
■3号25g、3.5号30g、3.5号50gの3サイズ
■厳選の5色展開
上記の内容から何か指摘する箇所はありませんが,アゴリグシンカーって使ったことありませんが,仮面シンカーと比べて水平姿勢とかどうなんでしょうかね。同船者でアゴリグシンカーを使ってバンバン釣り上げていたので,少し興味が湧きました。
RV(ラトルバージョン)でさらにアピール力を強化したティップランエギング専用エギ
フォールのスムーズさと速度、ボトムでの操作時の感度、シャクリ時のレスポンスの良いダートアクション、引き抵抗の少なさ、平行移動時のレンジキープ力等、ボートエギングに必要な要素の全てにこだわった専用エギ。RV(=ラトルバージョン)の名の通り、内蔵されたラトルボールが生み出す音の波動が広範囲のイカを惹き付ける。もちろんアゴリグシンカー対応なので、ウェイトアップすれば未踏のディープエリアも攻略可能。
ラトルの効果を示した証拠やデータはないのでしょうか?ノーマルタイプと比べてどのようなシチュエーションでどのくらい効果があるのか検証して欲しいものですね。音の波動が広範囲のイカを惹き付けると断言していますが,そもそもイカってどの程度聴覚が発達した生物なのかメーカーとして分かっているんでしょうかね。
案外釣り具メーカーって曖昧なことを経験則だけで断言していることがあるので,水中映像や科学的・客観的な事実が欲しいところです。例えば,「THEフィッシング」で放送された玄界灘での落とし込み釣りで,水中映像が放送された時はヒラマサがベイトに食いついた瞬間が撮影されており感動しましたので,ラトルありとラトルなしのエギを使った時に示すイカの反応が分かる映像があると納得できますよね。
サイズと特徴
サイズ 特徴 3.0号-25g 比較的浅いエリアを流す際に有効な、適度に「ふわっ」と流せるシャロー攻略向けサイズ。 3.5号-30g シーンを選ばずオールマイティに活躍するスタンダードサイズ。 3.5号-50g ディープ攻略に欠かせないサイズ。レッドモンスター攻略のマストアイテム。
今回購入したのは,3.5号-30gです。スタンダードなサイズということですね。3.5号-50gは仮面シンカー20gがあれば問題ないので,3.5号-30gがあれば購入する必要はないでしょう。
“ストップ・ステイ・フォール”で攻略
ボートエギングの新スタイル「Sフォール」の基本と応用
ティップランと同じ方向に投げてシャローエリアを攻める場合、キャストしてある程度エギを沈めてから、ウィードエリアなら軽めのシャクリを数回入れて周囲のイカにアピールする。そして、ラインスラックをとりエギの頭を自分の方へ向けてストップ→ステイの後、ティップランのようなスライドではなく、ロッドワークでラインを張らず緩めずの状態にする。実はこれこそがSフォールで一番重要なポイント。
具体的には、ステイ後ボートが流れる分だけロッドをエギ方向に送りこむ。エギが軽いとアタリが分かりにくく、アワセのタイミングが遅くなってしまう。最初はエメラルダスダートディープなど、少し重目のエギを使用するといい。エギの重みを感じながらロッドを送りこんでいくようにすれば感覚がつかみやすいだろう。慣れれば軽めのエギでもラインテンションでアタリが取れるようになる。ティップランとのコンビネーションで狙う場合、シャローエリアではキャスト→シャクリ→ストップ→ステイ→Sフォールを組み合わせ、縦の動きでアピールする。やがて水深が深くなり海底がフラットなポイントに差し掛かったらティップランに切り換え、エギのスライドで広範囲に探るといい。
反対に、冬によくあるパターンとして、ある程度水深のあるフラットエリアからボートを流すときは、まずティップランからスタートし、かけ下がりに差し掛かったタイミングでSフォールを組み合わせる。冬は強風の日も多いことから、ボートが速く流れるためにエギが浮いてしまいがち。そんなときはロッドも速めに送りこむよう心掛ける。
これはダイワが提唱する新しいスタイルのボートエギングということですね。ボートキャスティングとティップランエギングの中間にあたる釣りですので,興味がある人はダイワのHPでよく確認してみて下さい。
無風で船が全く流れず,ティップランエギングが出来ないときに効果を発揮する釣り方です。確かにこの釣り方でよく釣れますので,覚えておいて損はないでしょう。特にラインを張らず緩めずの状態が非常に大切です。
また,ティップランエギングとの違いは,上からフォールの秒数を数えるため,自分のエギのフォール速度をしっかりと確認する必要があります。更に,ラインの変化でアタリを取るため,視認性の良いラインと偏光レンズは欠かせないアイテムです。
ちなみにシャローエリアでこの釣り方をする時は,キャスティング用の軽いエギが必要ですので,コンディションに合わせて準備しておきましょう。
ボートエギング専用ならではのこだわりの仕様
■ヘッド一体型シンカー
ヘッドとシンカーを一体にすることで効率よくウェイトアップすることができ、より強くコンパクトな形状になりました。それにより速いフォールスピード、そしてフォール時にスパイラルすることを軽減しています。■ハードラトル仕様
重量が軽いうえ、軽妙なサウンドを発するグラス製ラトルボールを6個内蔵。
ダイワはシンカーの形状とラトルの素材にこだわりがあるようです。ティップランエギングでは深場を攻めることが多いですので,底取りを早くするためにフォールスピードを向上させることは良いと思います。
ラトルの効果については置いとくとして,音はカラカラと乾いた音でよく鳴り響きます。水中では空中より音の伝達速度が速いのでよく響くことでしょう。
エメラルダスボート II(ノーマルバージョン)&RV(ラトルバージョン)
概要
ダイワから2017年8月に新発売された「エメラルダス ボート II(ノーマルバージョン)」と「エメラルダス ボート II RV(ラトルバージョン)」。カラーはそれぞれ8種類ずつの合計16種類です。
「エメラルダス ボート RV」とは見た目が違うので,違いがよく分かります。それだけでなく,フォール時の姿勢と速度,ステイ時の姿勢に重点を置いて開発されたようです。YouTubeで住澤テスターがこのエギについて解説をしていますので,興味がある人はご覧下さい。
なお,このエギは実売価格1,000円+税と「エメラルダス ボート RV」と比べ200円程高いですので,それだけの価値があるか使って比べてみようと思います。
今回購入したのは,サイズが3.5号-30g,ノーマルタイプのカラーは,金-モスグリーン,マーブル-パープル杉,夜光-パープル杉,クリア-ピンク&イエローの4種類,ラトルタイプのカラーは,赤-ブラウン杉,マーブル-モスグリーン,夜光-ピンク杉の3種類,合計7種類です。
以下の内容は,ダイワのHPから製品説明を調べてきました。
機能と仕様
ティップランエギングに必要な基本性能を突き詰めた専用エギ
フォールのスムーズさと速度、ボトムでの操作時の感度、シャクリ時のレスポンスの良いダートアクション、引き抵抗の少なさ等々、ティップラン釣法をはじめとしてボートエギングに必要な要素を全て洗い出し、全てにとことんこだわり、できうる限りの最高の答えを形にしたボートエギング専用エギ。サイズはオールマイティに活躍する3号(25g)。もちろん仮面シンカーボート対応なので、ウェイトアップすれば今まで攻めきれなかったスーパーディープエリアも攻略可能。
ボートエギング専用エギとして納得の製品に仕上がったようですね。ただし,「エメラルダス ボート RV」と違いアゴリグシンカーに対応していませんので,より深場を攻める場合には仮面シンカーを使用するしかありません。
仕様詳細
■クラス最速(当社比)!速いフォールスピード
■シャクると素直にダートするアクション
■信頼の日本製スーパーシャープ段差カンナ
■仮面シンカーボート装着可能
■三重の名手 住澤テスター監修■ヘッド一体型シンカー
ヘッドとシンカーを一体にすることで効率よくウェイトアップすることができ、より強くコンパクトな形状になりました。それにより速いフォールスピード、そしてフォール時にスパイラルすることを軽減しています。■ボート専用ボディー
重いウェイトを装着したティップラン用エギはバランス取りが難しいエギです。エメラルダスボートⅡは十分な浮力を確保しつつエギンガーのシャクリを受け止め素直にダートする形状になっています。また、ティップランの醍醐味であるティップでアタリを取るために適度な引き抵抗を残しています。
住澤テスターが監修したことが仕様になるんですね(笑)フォールスピードとフォール時のスパイラル軽減がこの製品のオススメポイントなのは間違いありません。
号数とウェイト
エメラルダスボート II(ノーマルバージョン) エメラルダスボート II RV(ラトルバージョン)
号数 ウェイト(g) メーカー希望
本体価格(円)3.0 25 1,240 3.5 30 1,240
今回購入したのは,3.5号-30gです。「エメラルダスボート II」では3.5号-50gがラインナップから削除されているので,仮面シンカーが使用されることを前提に作られたモデルなのでしょう。
仮面シンカー ボート
概要
ダイワから発売されている「仮面シンカー ボート」。ラインナップは10~40gまでの4種類とカラーがそれぞれ4種類ずつの合計16種類です。
特に新製品ではありませんが,仮面シンカーはたくさんあって困るものではありませんし,せっかくダイワのエギを購入しますので,仮面シンカーもダイワで合わせておこうと思い,20~40gまでの3種類とカラーがそれぞれ3種類の合計9種類購入しました。
なお,この仮面シンカーは実売価格560円~720円+税とライバルメーカーに比べて良心的な価格設定です。
以下の内容は,ダイワのHPから製品説明を調べてきました。
機能と仕様
「エメラルダス ボート」に装着可能なウェイトアップシンカー
時と場合によってかなり深場まで攻めることが必要になるボートエギングにおいて、簡単にエギをウェイトアップできるシンカーの存在は不可欠。「仮面シンカーボート」は水切れのよいシャープなヘッド形状でジャーク時の抵抗感を軽減し、スナップ&バンドによる2点支持でガタつかずにしっかり装着できる。さらに予備バンドで好きな場所に留めればよりしっかりと固定可能。深場や速い潮流を攻略するのに最適なアイテムで、これまで以上に多彩なボートエギングスタイルを可能にする。
■「エメラルダス ボート」「エメラルダス ボート RV」など、ダイワのボートエギに対応。
■予備バンド2本付属。引用元:仮面シンカー ボート
2017年11月のティップランエギング釣行では,50g以上でないと底取り出来ない中で,適切な重さの仮面シンカーを全てロストしてしまい,後半は釣りにならなかったという苦い思い出があります。
このとき分かったのは,エギのカラーを充実させることよりも底取り出来る重さが重要だということですので,仮面シンカーを出来る限り多く準備することにしました。
サイズとカラーバリエーション
仮面シンカー ボート
アイテム 夜光 パープル ガンメタ オレンジ 入り数 メーカー希望
本体価格(円)10g ● ● ● ● 2個 オープン価格 20g ● ● ● ● 2個 オープン価格 30g ● ● ● ● 2個 オープン価格 40g ● ● ● ● 2個 オープン価格 引用元:仮面シンカー ボート
今回購入したのは,夜光の20g,30g,40gとパープルの20g,30g,40gとオレンジの20g,30g,40gです。
「エメラルダスボート RV」「エメラルダスボート II」「エメラルダスボート IIRV」はいずれも3.5号-30gですので,30g~70gまでのエギとして使用することが出来るようになりました。11個のエギと9個の仮面シンカーの組み合わせは,エギのカラーと重さの違いだけで44通り,仮面シンカーの色の違いまで考慮すれば99通りあり,十分その日のパターンを調べることが出来そうです。
釣行記
エギを使用した釣行記はこちら
まとめ
- エメラルダス ボート RVとエメラルダスボート II,エメラルダスボート II RVを購入
- 仮面シンカー ボートも併せて購入
- 良心的な価格設定
- エギと仮面シンカーの組み合わせは99通り
- ラトルの効果は検証予定
実売価格800円~1,000円という価格設定は他のエギメーカーからするとかなりお値打ちに見えるのではないでしょうか?特に根掛かりによるロストが多い釣りですので,エギはよく釣れて安いものというコスパの良い製品を使いたいのが心情です。
また,仮面シンカーも他のメーカーから発売されているものは1,000円近くするものが多いですので,こちらも良心的な価格設定といえます。
いずれにしても釣れなければ安くても意味がありませんが,実際にフィールドに出て検証してみた結果,上記の釣行記どおり問題ないことが分かりました。
しかし,まだ1回しか使用しておらず,継続して検証していない現状で,今のところ皆さんにオススメする製品ではありません。今後更に検証を重ねてから改めてインプレしようと思います。
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