皆さんこんにちは。
おんきちです。
今回は2019年に2年生苗として購入したブルーベリーのブライトウェルが無事成長して3年生苗となり,更に2020年の1年間を庭で鉢植え栽培をした結果の成長記録を紹介します。

目次
ブライトウェルは甘くて風味が良くて収穫量が多いという特徴がある
ブライトウェルは,アメリカのジョージア州沿岸平原試験場とアメリカ連邦農務省が共同で育種したラビットアイブルーベリーです。
ラビットアイ系統のブルーベリーは,樹勢が良いため成長が早く,収穫量が多いというメリットがあり,ホームセンターで販売されている品種も多いため,ブルーベリー栽培を始めようと思っている方にオススメしやすい系統です。
更にラビットアイ系統の中でも御三家と呼ばれる代表的な品種があり,
- ホームベル
- ウッダード
- ティフブルー
この3品種だと言われています。
ですので,ブルーベリー栽培を始める方がラビットアイ系統ならこの中から選べば大体間違いないということになりますね。
そして,その御三家のうちの1つ,「ティフブルー」との交配で品種改良されているのが今回紹介するブライトウェルです。
実はかなり古い品種で1981年に発表されているため既に40年程が経過しており,ラビットアイ系統を育てるのであれば,真っ先に候補としてあがるほど有名かつ王道の品種です。
そんなブライトウェルの苗木としての特徴は,
- 樹勢が良い
- 収穫量が多い
という2点が挙げられます。
また,果実品質の特徴はというと,
- 中粒
- 甘い
- 風味が良い
- 生食でもジャム等の加工にしても良い
の4点が挙げられますね。
ブライトウェルは世の中に多く出回っている品種ですので,もしかしたら最新品種と比べると魅力を感じない特徴かもしれません。
しかし,最新品種であるタイタンやクレイワーのようなラビットアイ系統で,大粒果実が収穫出来るような愛好家から大人気の品種が出てくる2010年代以前までは,ブライトウェルがかなり優良品種として扱われており,今では一般的な品種という地位に上り詰めたという意味では評価されているということでもありますね。
大関ナーセリーからの評価
日本国内での苗木販売会社である「大関ナーセリー」のホームページから引用すると,
成熟期 極晩生・前期 7月上旬~8月上旬 樹姿 低温要求量は350~400時間 直立性 樹勢は旺盛 果実 中粒 果形は扁円形~円形 果皮は明青色 果柄痕は小さく乾く 風味は良好 収穫量 多い ◆ジョージア州沿岸平原試験場とアメリカ連邦農務省との共同育成。1981年に発表。
「ティフブルー」と「メンデイト」との交配。<< 甘味が強く、風味が非常によい >>
◆ラビットアイブルーベリー
東北南部から四国、九州までの、寒冷地を除く地域に向きます。栽培のポイント
・酸性土壌(pH4.5~5.2)を好みます。
・酸度未調整のピートモス等を少し混ぜて、土壌改良をしてから植え付けてください。
・自家受粉はしませんので、異なる品種をお近くに植え付けてください。
ということで,一般的な品種という認識になっており,これといって一押しの品種という評価ではないようで,記載内容も少ないですね。
また,ブライトウェルはアメリカパテント(米国特許)品種でもなければ,日本国内の種苗法による登録品種でもない,一般品種です。
ということもあって,近所のホームセンターでも探せば大抵販売されているため入手しやすいというのも特徴ですね。
ブライトウェルの2年生苗は簡単に入手出来た
私自身は2012年にブルーベリー栽培を始めた当初もブライトウェルをホームセンターで購入して育てていましたが,残念ながらコガネムシ類の幼虫に根を食害されてしまった結果,枯らしてしまった苦い思い出のある品種です。
再度のチャレンジというわけではありませんが,ブライトウェルの果実は個人的に気に入っていますので,古い品種ですが購入しようと思いました。
2012年当時,利用したのは近所のホームセンターで売れ残っていて安売りしていた苗木でしたが,今回は苗木屋から購入しようと思い,2019年2月に「大関ナーセリー」のオンラインストアを覗いてみたところ,時期が悪かったため売り切れとなっており,代わりにYahooショッピングに出店している「苗木部 花ひろばオンライン 」で在庫ありとなっていたので,購入することにしました。
すぐに注文したところ,問題なく届きました。
2019年2月に購入したブライトウェルの2年生苗が届く
2019年2月,「苗木部 花ひろばオンライン 」からブライトウェルの2年生苗木が届きました。
ブライトウェルは15㎝ポット仕立てで届き,苗木としては十分なサイズで送られてきており,根もしっかりと張っていました。
おそらくですが,2017年3月に挿し木をしたものを2018年10月に2年生苗として出荷していた苗の残りを2019年2月に購入しているはずですので,2019年3月以降は3年生苗となるはずです。
2019年の栽培記録は別の記事で紹介しています
ブライトウェルの2年生苗が届いてから,2019年2月から2020年2月までの1年間育てた時の栽培記録は,以下の記事で紹介しています。
2年生苗ブルーベリーのブライトウェルが1年間でどう成長していったか記録しました
2年生~3年生苗だった2019年栽培記録では課題も多かったので,どこで失敗したかの参考になるかもしれませんね。
また,その時の課題を踏まえた栽培計画ですので,今回の栽培記録を参考にしてもらった方が良いと思います。
水やりは自動潅水機におまかせ
また,成長記録の中で水やりの間隔について言及していますが,これは自動潅水機であるタカギの「かんたん水やりタイマー」の設定を変更しているということです。
っとまぁ長い前置きになりましたが,ここからがブライトウェル3年生の成長記録です。
3年生苗ブライトウェルの1年間の成長記録
ラビットアイ系統のブルーベリーはもともと樹勢が良くてブライトウェル自身も樹勢が良いですが,2019年から栽培方法を変更したこともあって,ブライトウェルは大きく成長してくれました。
1月1日に枝を剪定
剪定方法はシンプル
2020年1月1日,ブライトウェルの剪定をしました。
3年生苗の剪定方法は,以下の4点です。
- 不要な枝を切る。(折れ枝,枯れ枝,爪楊枝より細い枝)
- 勢いはあるけど邪魔な枝を切る。(内向きに伸びた枝,株の中心にある枝,重なってしまう枝)
- 勢いの弱いサッカーを切る。
- 結果枝についた花芽を1枝あたり4~5個に調整。
以上です。
以下の写真は剪定後ですが,2020年により立派な苗に成長して欲しかったので,大胆な剪定を行い,残す枝をかなり絞りました。
その結果が下の写真です。
特に根本から発生しているシュートを大事にし,将来の主軸として成長してくれるように配慮しています。
それでもラビットアイ系列ですので,花芽は多めに残しても樹勢は衰えないと考え,花芽は合計で25個に調整しました。

剪定に使用した道具
剪定に使用した鋏は,「岡恒 剪定鋏 180mm NO.101」です。
ブルーベリーの枝であれば,太い幹以外の枝はこれで全て剪定出来ます。
そこへ鋏入れとして「岡恒 剪定皮サック 1丁入 No.108」があれば良いですね。
なんとなくメーカーを揃えたくなるので,私はこの際ということで買って使ってます。
あとは,枝の先端にある花芽を除去するために,小回りが効く「岡恒 芽切鋏 NO.304」もついでに購入して使っています。
最後に,剪定道具としては,3年生苗であればしばらく使用しませんが,主軸の更新用に小型のノコギリも必要になりますので,余裕があれば揃えておくと良いですね。
私が使用しているのは,「シルキーポケットボーイ 万能目 340-14」です。
このノコギリは小回りが効いてよく切れるので重宝しています。
水やりの間隔
水やりの間隔は7日に1回です。
2月8日で栽培1年を迎える
2020年2月8日,2019年2月にブライトウェルが15㎝ポット仕立てで届いてから約1年が経過しました。
また,他のブルーベリーに元肥としてプロトリーフ「ブルーベリーの肥料」をあげたついでに記録しました。
これは,油かすやバットグアノといった有機肥料で作られたペレットタイプの肥料です。
本来は3月上旬ですが,有機肥料は微生物に分解されてから効き始めるため,化成肥料と比べて1ヶ月程度早く,2月上旬に与えるようにしています。
なお,ブライトウェルには3月上旬に緩効性化成肥料を与える施肥計画にしています。
ブルーベリーの様子
1月に剪定してから変わっていませんね。
変わったところといえば,品種の札が風で飛んでいってしまったことくらいでしょうか。
2月上旬ではまだ温かくなる季節ではないので,芽が動き始めるのはまだ先です。
水やりの間隔
水やりの間隔は変わらず7日に1回です。

3月7日に元肥を施肥
2020年3月7日,元肥としてIB化成肥料を20g与えました。
元肥は緩効性化成肥料
元肥としてあげたIB化成肥料は緩効性化成肥料です。
20gの肥料に含まれる窒素成分量は約2gです。
また,IB化成肥料の肥効期間は80日程度です。
萌芽とともにゆっくりと肥料が効いていくよう選択しました。
なお,2019年9月に鉢増し時の用土に,マグァンプK中粒を40gを施肥していましたので,それに含まれる窒素成分量である約2.4gも含めて,合計4.4gということになりますね。
ブルーベリーの様子
少し花芽は大きくなったでしょうか。
花芽と葉芽のどちらも動き始めてきました。
もうすぐ萌芽といった様子です。
根も動き始めていると思います。
水やりの間隔
水やりの間隔は,3月6日まで「7日に1回3分間」でしたが,最高気温が10℃以上となったので3月7日から「3日に1回3分間」に変更しました。

次は,実家に撮影してもらったため,画像が荒くなります。
4月4日はもうすぐ開花しそう
2020年4月4日,実家に撮影を協力してもらい,写真を送ってもらいました。
実家の人はスマートフォンの扱いに慣れておらず,LINEのアプリ上で撮影したため,写真の画像が荒いです。
分かる限りで観察しました。
ブルーベリーの様子
苗の様子は,花芽と葉芽が展開しており,休眠から目覚めて春の芽吹きが始まっていました。
画像からは見づらいですが,ブライトウェルは開花まであと少しといった様子です。
ブライトウェルの開花期は,「大関ナーセリー」のカタログに「4月20日~5月6日」と記載されていますので,まだ開花していなくてもおかしくはありませんが,2020年は暖冬の影響で少し早くなっていましたね。
また,成長はしっかりとしているため,肥料も効いていて,水やりも問題ないと思います。
水やりの間隔
水やりの間隔は,変わらず「3日に1回3分間」です。

4月19日はアブラムシ対策に農薬を散布
アブラムシ対策の農薬はベニカ水溶剤
2020年4月19日,例年4月から大発生するアブラムシ対策として,農薬であるベニカ水溶剤を2000倍に希釈して散布しました。(1回目)
効果は雨にもよりますが30日程度です。
ブルーベリーの様子
苗の様子は,新梢が展開しており,しっかりと成長が確認出来ました。
また,ブライトウェルの開花期はこれからのようで,多くの花が開花直前だということが分かりますね。
水やりの間隔
水やりの間隔は,「3日に1回3分間」です。

4月29日は開花がほとんど終わっていた
2020年4月29日,雨除けハウスと防鳥ネットの骨組みとなるステンレスパイプを庭に打ち込む作業をしたついでに記録しました。

ブルーベリーの様子
4月19日から10日間しか間が空いていないため,苗の成長にあまり変化は感じられませんが,多少葉が増えていますね。
反対に花芽は,開花期がほぼ終わり,受粉が完了した果実の花は落ちて柱頭は上を向いていました。
水やりの間隔
水やりの間隔は,4月28日までは「3日に1回3分間」でしたが,最高気温が25℃以上となったので4月29日に「2日に1回3分間」に変更しました。
ブライトウェルの全体 ブライトウェルの花芽
5月9日は気温が上がり葉が生い茂り始めた
2020年5月9日,雨除けハウスと防鳥ネットを設置作業をしました。
雨除けハウスはブルーベリーの果実が裂果するのを防ぐため
雨除けハウスの設置した理由は,せっかく実った果実が梅雨によって水分を余分に吸収してしまい,裂果してしまう品種があるからです。(主にオニールとフロリダスターの対策ですのでブライトウェルは問題ないみたいです)
ブルーベリーは,元々アメリカで品種改良されており,6月の梅雨が存在しないため,収穫時期の雨による裂果を想定していません。
だから日本の気候に合わせて環境を整える必要があります。
しかし,ブライトウェルの収穫期は梅雨と重ならないため,ハウス内に入れる必要はなかったですね。
防鳥ネットは野鳥に食べられないようにするため
防鳥ネットを設置した理由は,これから肥大化していく果実に合わせてやってくる野鳥対策です。
せっかく実った果実は,育てた人間よりも野鳥が先に見つけて食べられてしまうんですよね。
そこで,物理的に遮断してしまおうというわけです。

ブルーベリーの様子
下の写真は,雨除けハウス内に移動させる前に撮ったものです。
4月29日から10日間しか間が空いていませんが,雨がほとんど降らず,気温も25℃~30℃と上昇していたこともあってか,前回と比べると葉の量が増えており,確実に成長していました。
特に,将来の主軸として成長してくれるように配慮していた根本から生えている枝から太くて勢いのある枝が生えてきました。
これからますます成長に期待ですね。
また,果実の方は花芽の一部が肥大化してきました。
残念ながら受粉したものの,肥大化していない花芽もあるため,期待していた収穫量は難しそうです。
水やりの間隔
水やりの間隔は,変わらず「2日に1回3分間」です。
ブライトウェルの全体 ブライトウェルの花芽
5月24日は苗木が全体的に成長していた
2020年5月24日,実家に撮影を協力してもらい,写真を送ってもらいました。
前回から実家の人にスマートフォンの扱いを教えておいたため,4月よりは鮮明な写真が送られてきました。

ブルーベリーの様子
分かる限りで観察したところ,5月9日からの果実の肥大化は分かりませんが,苗木の成長は順調に進んでいるようです。
鉢の上部で枝葉の成長が顕著ですね。
既に10号スリット鉢からはみ出しています。
水やりの間隔
水やりの間隔は,変わらず「2日に1回3分間」です。

5月30日はアブラムシ対策に農薬を散布した
アブラムシ対策の農薬はオレート液剤
2020年5月30日,4月19日に散布した農薬の効果が約30日経った頃に切れていたようで,新梢にアブラムシが発生していました。
残念ながらベニカ水溶剤はブルーベリーに対しては収穫45日前までしか使用することが出来ませんので,アブラムシ対策としてオレート液剤を100倍に希釈して散布しました。(1回目)
オレート液剤は食品添加物に指定されているオレイン酸ナトリウムを主成分としており,害虫の呼吸器官である気門を封鎖することにより窒息死させるタイプの農薬です。
収穫前日まで大丈夫ですのでこの時期の使用としては安心ですね。
ブルーベリーの様子
5月9日から3週間が経過し,雨がほとんど降らず,気温も相変わらず25℃~30℃と成長には最もいい状態ですので,ブライトウェルは元々の樹勢の良さも相まって成長著しいです。
全体的にボリュームが増していますね。
残念ながら根本から新たなシュートやサッカーが発生していませんので,上部の成長ばかりが目立ちます。
それでも樹勢が良いので,この調子でどんどん成長していって欲しいです。
果実の方はというと,着実に肥大化してきました。
しかし,成長しなかった花芽も多く,花芽1個につき果実は2~3粒程度しか収穫出来そうにないことが分かりました。
この原因が,訪花昆虫が少ないことによる受粉率が低いことが問題か,ブライトウェルがまだ3年生~4年生の間であるため,樹が未熟だからかは分かりません。
水やりの間隔
水やりの間隔は,「2日に1回3分間」です。
ブライトウェルの全体 ブライトウェルの花芽
6月14日は追肥と他の品種で収穫
2020年6月14日,ブライトウェルへ1回目の追肥としてIB化成肥料を15gあげるとともに,収穫組の別品種のブルーベリーから収穫をしました。
実は6月6日に実家の人はブルーベリーの収穫をしていたので,待ちに待った収穫というわけです。
味見が出来る程度の収穫量でしたが,十分満喫出来ました。

追肥は緩効性化成肥料
追肥としてあげたIB化成肥料は緩効性化成肥料です。
15gの肥料に含まれる窒素成分量は約1.5gです。
IB化成肥料の肥効期間は80日程度です。
ブルーベリーの様子
5月30日から2週間が経過していますが,ブライトウェルは苗の成長が一旦止まります。
その代わり,果実の肥大化が進みます。
予想よりも収穫量は減りましたが,確実に肥大化しており味見程度の収穫は出来そうですね。
水やりの間隔
水やりの間隔は,変わらず「2日に1回3分間」です。
ブライトウェルの全体 ブライトウェルの花芽
6月25日は果実が色付き3種類の農薬を散布
2020年6月25日,3種類の農薬を散布しました。
3種類の農薬はアブラムシ・イラガ・コガネムシ類の幼虫対策
3種類の農薬は以下のとおりです。
1種類目は,5月にも使用したアブラムシ対策のオレート液剤(100倍希釈)です。(2回目)
2種類目は,イラガ対策として,収穫前日まで使用可能なデルフィン顆粒水和剤(1000倍希釈)です。(1回目)
こちらは,有機農産物にも使用できる資材で,使用回数に制限がありません。
3種類目は,ブルーベリーの鉢植えとして天敵となる,コガネムシ類の幼虫対策として,ダイアジノン粒剤5です。(1回目)
こちらは,収穫14日前までですので,収穫前後のサザンハイブッシュとノーザンハイブッシュでは,農薬取締法違反とならないよう注意しながら散布しました。
ブライトウェルとしては,7月9日以降に収穫を予定していますので,特に問題とはならないため注意することなく散布しました。
梅雨のこの時期は成長が一旦ストップしていますので,梅雨明けから再開する急成長のためにしっかりとここで農薬を散布することで,害虫の被害にあうことなく成長することが出来ます。
ブルーベリーの様子
6月14日から約10日が経過していますが,やはり苗の成長は一旦止まっていますね。
梅雨が過ぎて収穫後から秋までは,光合成で作った栄養を全て成長に注ぐことが出来るので,見違えるような成長が期待できます。
その代わり果実の肥大化もしっかりと確認出来ましたし,何よりも色付いた果実が1個確認出来ますね。
来月には収穫出来ると思います。
水やりの間隔
水やりの間隔は,6月24日まで「2日に1回3分間」でしたが,軽い水枯れの症状を見せた鉢があったので6月25日から「2日に1回5分間」に変更しました。
ブライトウェルの全体 ブライトウェルの花芽1 ブライトウェルの花芽2
7月18日は雨除けハウスと防鳥ネットを外し寒冷紗を設置
2020年7月18日,雨除けハウスと防鳥ネットを外し(設置期間:5月9日~7月18日),寒冷紗を設置しました。
ノーザンハイブッシュ系統とサザンハイブッシュ系統のブルーベリーを収穫が終わり,ブライトウェルの少ない収穫のためだけに防鳥ネットを張っておく必要はないと思い取り外しました。
寒冷紗は真夏の強すぎる日ざしからブルーベリーを守るため
寒冷紗を設置した理由は,ハイブッシュ系統のブルーベリーにとって,真夏の強すぎる日ざしは,葉っぱが焼けてしまう原因となるからです。
夏の強い日ざしは,葉焼けだけでなく,葉の温度上昇による光合成効率低下の原因ともなりますので,遮光率20%程度の白色寒冷紗で樹を覆うと,樹勢が維持されることが期待できます。
よって,元々暑さに強いラビットアイブルーベリー系統はそのままにし,サザンハイブッシュとノーザンハイブッシュ系統の品種のみ,寒冷紗の下で栽培しました。
というわけで,ブライトウェルはそのまま直射日光の下で育てます。

7月24日はお礼肥とブライトウェルの二次伸長が始まっていた
2020年7月24日,ブライトウェルにはお礼肥として8-8-8普通化成肥料を20gあげました。
そして,収穫量の記録がないままブライトウェルの収穫期が終わっていました。
全く収穫していないので,おそらくほとんどの果実は野鳥に食べられてしまったかと思います。
少量だったので放置しましたが,もったいなかったかもしれませんね。
2回目の追肥は普通化成肥料
というわけで,お礼肥となる2回目の追肥としてあげた8-8-8普通化成肥料は速効性化成肥料です。
20gの肥料に含まれる窒素成分量は約1.6gです。
ブライトウェルの苗木が果実の生産によって体力が低下しており,すぐに肥料を吸収して樹勢を回復させたいので,緩効性化成肥料ではなく速攻性化成肥料をあげました。
ブルーベリーの様子
2020年は7月の天気が非常に悪く,曇りと雨ばかりでしたので,日照不足が懸念されましたが問題なく成長していて安心しました。
下の写真で黄緑色の葉は二次伸長で発生したもので,新梢も元気に展開しており,非常に元気な苗です。
縦にも横にも新梢が発生していますね。
株元からシュートが発生していないのが残念ですが…
しかし,将来の主軸として期待している株元の枝からは,立派な枝が何本も生えており,既に立派な主軸と言っても過言ではありません。
ただし,他のブルーベリーで多少害虫に葉を食害されているのと,葉が黒くなっている部分もありました。
害虫の正体はコガネムシ類の成虫です。
この時期になるとどうしても発生してしまいますが,遠隔栽培している以上は多少の食害は我慢しないといけません。
先月末にダイアジノン粒剤5を散布しているので,おそらく鉢内に産卵しても問題ないでしょう。
水やりの間隔
水やりの間隔は,7月20日までは「2日に1回5分間」で,最高気温が30℃以上となったので7月21日から「1日に1回5分間」に変更しました。

8月15日はIB化成肥料を3回目の追肥と2種類の農薬を散布
3回目の追肥は緩効性化成肥料
2020年8月15日,ブライトウェルに2020年最後となる3回目の追肥としてIB化成肥料を15gあげました。
肥料に含まれる窒素成分量は約1.5gです。
2種類の農薬はアブラムシとイラガ対策
その後,2種類の農薬を散布しました。
1種類目は4月にも使用したアブラムシ対策のベニカ水溶剤(2000倍希釈)です。(2回目)
2種類目は6月にも使用したイラガ対策のデルフィン顆粒水和剤(1000倍希釈)です。(2回目)
ブルーベリーの様子
また,前回の記録から3週間あきましたがしっかりと成長していました。
2020年は7月の天候不順から一転して8月は雨が2日間しかなく,8月9日から8月31日までの23日間で35℃超えの猛暑日が19日間観測されるほどの好天となり,ブルーベリーにとっては厳しい季節ですが,水枯れすることがなく新梢が萎れなければどんどん成長していきます。
相変わらずサッカーが生えてきていないため,根元は寂しいですが,上部の枝葉が成長しており,いつの間にかブライトウェルは十分立派な樹に成長しています。
水やりの間隔
水やりの間隔は,8月9日までは「1日に1回5分間」でしたが,最高気温が35℃以上となったので8月10日から「1日に2回5分間」に変更しました。

9月12日は寒冷紗を外した
2020年9月12日,実家の人にお願いして,寒冷紗を外してもらいました。(設置期間:7月18日~9月12日)
水やりの間隔
水やりの間隔は,9月11日までは「1日に2回5分間」でしたが,9月12日に最高気温が35℃未満となっていたので「1日に1回5分間」に変更しました。

9月19日は45Φナーセリーポットへ鉢増しと3種類の農薬を散布
2020年9月19日,ブライトウェルにとって10号スリット鉢が窮屈になってきましたので,直径45cmのナーセリーポットへ鉢増し,3種類の農薬を散布しました。
ブルーベリーの様子
また,前回の記録から約1ヶ月間あきましたがしっかりと成長していました。
天候としては,8月の猛暑日は和らぎ,30~35℃までの真夏日が続いており,ブルーベリーが成長するためには良い環境といえます。
ブライトウェルを観察すると,夏から続いていた成長は止まることなく,将来の主軸候補として期待していた枝は横へ展開し,多くの枝は太く来年の剪定時に残しておけるほど成長していました。
これだけ全体的にボリュームが増していれば,来年はまとまった量のブルーベリーが収穫出来そうですね。

10号スリット鉢から45Φナーセリーポットへ鉢増し
根の状態を確認すると,スリット鉢全体にまわっており,しっかりと成長していることが確認出来ました。
鉢増し時の用土は,市販の「ブルーベリーの土」からピートモス:もみ殻=1:1の配合に変更しました。
ピートモスは,ホームセンターで購入してきた50L入りのものです。
もみ殻は,JAのカントリーエレベーターへ行けば,無料で手に入りますので,2倍の用土を作れるということで経済的な観点でこの用土を選びました。
そこへコガネムシ類の幼虫対策として,ダイアジノン粒剤5を混ぜてしっかりと水を含めると用土作りは完成です。(2回目)
直径45cmのナーセリーポットに用土を入れて,ブライトウェルを乗せ,側面に用土を隙間なく詰め,支柱で枝を固定すれば鉢増し完成です。
鉢増しの用土作り 鉢増し作業風景
農薬はアブラムシとイラガ対策
鉢増し作業が終わってから農薬を散布しました。
1種類目は8月にも使用したアブラムシ対策のベニカ水溶剤(2000倍希釈)です。(3回目)
2種類目も同じく8月にも使用したイラガ対策のデルフィン顆粒水和剤(2000倍希釈)です。(3回目)
3種類目は,ブルーベリーの鉢植えとして天敵となる,コガネムシ類の幼虫対策として,鉢増し時に加えたダイアジノン粒剤5です。(2回目)
水やりの間隔
水やりの間隔は,9月18日までは「1日に1回5分間」でしたが,9月18日に最高気温が30℃未満となっていたので9月19日から「2日に1回5分間」に変更しました。

10月16日は成長が止まった様子
2020年10月16日,ブライトウェルの成長が止まっていました。
ブルーベリーの様子
1シーズンで成長したブライトウェルがこちら。

7月から9月まで勢い良く成長していましたが,10月16日時点で成長が止まっていました。
ただし,鉢の下側の根は暑さが和らぐ9月から紅葉までが成長の期間ですので,おそらく1ヶ月間で十分に成長しているはずです。
水やりの間隔
水やりの間隔は,10月15日までは「2日に1回5分間」でしたが,最高気温が25℃未満となっていたので10月16日から「3日に1回5分間」に変更しました。
まとめ
ブルーベリーのブライトウェル2年生苗を苗木屋のオンラインショップである「苗木部 花ひろばオンライン 」で購入し,2年目のシーズンとなる3年生苗を庭で鉢植え栽培をした時の成長の様子を紹介しましたがいかがでしたか?
1年間の作業内容と,使用した農薬・肥料,水やりの間隔,用土の配合といった条件を紹介した上で,ブライトウェルが1年間でどうやって成長していったか,気になる点は大体理解出来たかと思います。
果実の収穫量
2020年のブライトウェルの収穫量は,残念ながらありませんでした。
結実したものの,あまりに少量でしたので放置して,野鳥に食べてもらったということですが,3年生苗のブライトウェルとしては,300~500g程度の収穫量を期待してましたので,残念でしたね。
しかし,立派な樹に成長しましたので,来年の収穫量に期待ですね。
1年間の肥料に含まれる窒素量
なお,1年間で与えた肥料の合計窒素含有量は約9.0gです。
他のブルーベリーが短い期間で成長したため多めに肥料をあげましたが,3年生苗に与える年間の合計窒素含有量は4~8gですので,3回目の追肥は必要なかったですね。
昨年の栽培計画から改善したことによって成長が加速した
2019年の栽培計画で実際育ててみた結果,分かった課題は以下の3点でした。
- 農薬を使った害虫対策は必要
- 肥料の窒素成分量が足りなかったので適正量必要
- 水やりは過湿気味だったので間隔をあける
実際に行った改善策がどうやら成長を促したようで,2020年は期待した以上に立派な樹へと成長してくれました。
2019年2月に撮影したブライトウェル 2020年2月に撮影したブライトウェル 2020年10月16日に撮影したブライトウェル
無農薬栽培にこだわらず農薬を使用したのが良かった
ブルーベリーは,害虫の被害が少ないという書籍の情報を鵜呑みにした結果,2019年は害虫による葉の食害によって,かなり成長が阻害されてしまいました。
ということで,まず2019年10月に農薬を散布するための噴霧器を購入しました。
次に必要な農薬として以下の農薬を順次購入して使用しました。
農薬名 | 害虫名 | 希釈倍率 | 使用回数 | 使用可能日 |
ベニカ水溶剤 | アブラムシ | 2000倍 | 3回 | 収穫45日前まで |
オレート液剤 | アブラムシ | 100倍 | 回数制限なし | 収穫前日まで |
デルフィン顆粒水和剤 | イラガ | 1000倍 | 回数制限なし | 収穫前日まで |
マシン油乳剤 | カイガラムシ類 | 12~14倍 | 回数制限なし | なし |
ダイン(展着剤) | なし | 1Lに0.3ml | 回数制限なし | なし |
ダイアジノン粒剤5 | コガネムシ類幼虫 | なし | 2回 | 収穫14日前まで |
上記の6種類で十分な害虫対策となり,葉や根の食害を防ぐことができ,樹の成長に貢献出来たと思います。

肥料は有機肥料と緩効性化成肥料の組み合わせが2020年はベストだった
肥料については,2019年に検討した結果分かったこととして,ブライトウェルに有機肥料のみ与え,有機肥料は全く与えず,緩効性化成肥料のみ与えた別の品種と比較すると,枝葉全体はブライトウェルの方が成長面で負けていましたが,根の成長はブライトウェルの方が勝っていました。
よって,2020年は化成肥料のみの場合と,有機肥料+化成肥料による成長の違いを調べてみました。
その結果,化成肥料のみ与えたブライトウェルは,根の成長が良いままで,枝葉の成長は格段に良くなりましたので,有機肥料のみ与えた場合よりも優れていることが分かりました。
しかし,2020年は元肥に有機肥料,追肥に緩効性化成肥料という組み合わせの場合を別の品種で調べて比較したところ,そちらの方が更に成長が早いということが分かりました。
ただし,樹勢が良い品種だったので,品種特性かもしれません。
よって,2021年はブライトウェルも有機肥料+緩効性化成肥料の組み合わせにして成長の変化をみようと思います。
有機肥料 緩効性化成肥料
2021年の収穫は,今から非常に期待しています。
水やりの間隔は乾燥ぎみとした方が良い
2019年の水やりのスケジュールでは,水やりが過剰であったため鉢内が過湿気味だった反省を活かし,2020年の水やり間隔は乾燥ぎみとなって根の成長を促せるよう調整することにした結果,根の成長を促進出来たと思います。
その結果,10号スリット鉢から45Φナーセリーポットへ鉢増しが出来たと思います。
2021年シーズンの成長記録はこちら
2020年10月に成長が止まりブライトウェルが4年生苗となりましたので,3年生苗として2020年シーズンの栽培記録はここまでとし,2020年11月以降は2021年シーズンとしました。
2021年シーズンの成長記録はこちらです。
【ブルーベリー栽培】4年生ブライトウェルの2020-2021年シーズン成長記録を紹介します
ブライトウェルの栽培はオススメ
ブライトウェルは,世の中に多く出回っている品種ですので,最新品種と比べると魅力を感じないかもしれませんが,非常に栽培しやすい品種です。
特に,2020年の栽培計画のようにしっかりと対策すれば樹勢が強いため一気に成長してくれます。
なお,ラビットアイ系統は,暑さに強くて寒さに弱いことから寒冷地を除く多くの地域で栽培が出来るため,北海道から東北の北部を除けばほとんどの地域に向く大変優秀な品種で,収穫量も多く期待できます。
この記事を読んでみて,ブルーベリーのブライトウェルを育ててみようと思って貰えたら幸いです。
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