今回は釣り人なら一度は苦労するクーラーボックスに入れる氷を大量に調達する方法について紹介します。
目次
市販の氷は高い
氷ってコンビニやスーパーで買うと思った以上に高いですよね。
それもそのはずで,本来の用途は飲料水用の氷であったり,保冷用でも溶けにくくするため,氷製造の業者が透明で美味しい氷を製造したものが販売されているからです。
また,小売店としても,冷凍庫で場所を取る氷は一定の需要はあるものの,破格の値段で販売していたのでは,そのスペースをアイスなどの商品にした方が儲かるのでは意味がないため,それなりの値段がするのは理解出来ますよね。
そんな氷にお金を支払うのが勿体無いからといって,間違ってもスーパーに設置してあるアイスを持って帰るための製氷機から何も買わずに氷を取っていってはいけませんよ。
確か昔そんなことをした人が窃盗の容疑で逮捕されていましたね(笑)
クーラーボックス用の氷の調達方法
氷が高いとはいってもクーラーボックスに氷がなければただの重い箱ですよね。
何らかの方法で氷を調達しなければ,せっかく釣った新鮮な魚を冷やして持って帰ることが出来ません。
そこで主な氷の調達方法を紹介します。
船宿でもらう
乗合船や仕立船で釣りをする方であれば,船長が事前に準備してくれた氷をもらうことが出来ます。
しかも,クーラーボックスの大きさに関わらず釣果に応じて適切な量頂けますよ。
これが出来るなら一番良い方法ですね。
なんといっても,事前に何の準備もいらないので,空のクーラーボックスを持っていくだけということがメリットとして挙げられます。
また,大漁だったときはたくさん氷をもらって冷やし,釣果があまりなかったら少量貰えば足りるので,常に大漁を想定して重いクーラーボックスを運ぶ必要がないですよね。
ただし,レンタルボートを利用する場合や,岸からキャスティングや岸壁でサビキ釣りをしている場合は,利用することが出来ません。
そんな方達は次の方法です。
製氷機から購入する
釣り場の近くに製氷機があれば非常に便利です。
特に漁港で一般にも販売してくれているところですと,100~500円で10kg以上の氷を購入することが出来るので,魚を冷やすための氷はここで調達したいですね。
また,事前に氷を作る手間が省けるので楽です。
レンタルボートを利用する場合や,岸からキャスティングや岸壁でサビキ釣りをしている場合は,氷を安く手に入れる手段として重宝します。
ただし,釣り場の近くに製氷機があれば…ですが。
なかなか漁港が表立って一般客に製氷機を使うことが出来るとは知らせていないので,こういった情報は知っている人から教えてもらうしかないのが現状です。
私も数ヶ所くらいしか利用できる場所を知らないので,釣り場によっては他の手段で調達するしかないですね。
コンビニやスーパーで購入する
これが最もしたくない調達方法ですね。
なんといっても2kg弱の板氷が300円前後と超割高なんです。
しっかりと密閉されており,氷が漏れ出す心配はいらないですし,氷のクオリティーも非常に高いので文句は言えませんが,クーラーボックスに入れる氷としては躊躇したくなりますね。
また,釣果に合わせた量を購入出来るので,足りなくなったときにお世話になったりすることはありますが…
自宅の冷凍庫で氷を作る
これが最も氷を安く手に入れる手段ですよね。
氷を作る量の目安は,およそクーラーボックスの内容量の3分の1くらいです。
釣り使用する一般的なクーラーボックスですと,中~小物釣りで20Lくらい,大物釣りで60Lのサイズですね。
中~小物釣りであれば,
ダイワ製のクーラーボックスですと,クールラインα II GU 2000
シマノ製のクーラーボックスですと,フィクセル・ライト 220
このあたりでしょうか。
このサイズであれば氷を6~7kgくらい作っておけば大丈夫ですので,自宅の冷凍庫でも作ることは可能ですね。
大物釣りであれば,
ダイワ製のクーラーボックスですと,トランク大将 II GU 4000X
シマノ製のクーラーボックスですと,スペーザ ホエール ライト 600
このあたりでしょうか。
このサイズになると,氷を13~20kgくらい作る必要があるので一般的な家庭の冷凍庫では常に空の冷凍庫でないと作ることは難しいと思います。
氷製造用の冷凍庫や業務用製氷機があれば別ですが…
大物釣りはともかく,中~小物釣りであれば自宅の冷凍庫でなんとか大量の氷を作ることは出来ないかということで,実践したことのある以下の方法なら6~7kgくらいの少量なら作ることが出来ますので紹介します。
ペットボトル
ペットボトルに水を入れて氷を作るのは皆さんもよくやりますよね。
どちらかというと,アジ釣りやキス釣りといった小物釣りでよく使う方法です。
500mlのペットボトルを何本か凍らせて入れておくだけで保冷効果がありますし,溶けたら飲料水として利用出来ますので,真夏の熱中症対策や飲料水確保の面でメリットがあります。
ただし,たくさん氷が必要なときは,大量のペットボトルを必要とし,クーラーボックスの中がかさばるのであまり手段として有効ではありませんね。
なによりも大量のペットボトルを入れていては魚が満足に入らないですし…
また,あまりご存知ないかもしれませんが,ペットボトルはもともと外に温度が逃げないよう設計されており氷溶けにくいので熱伝導率が悪く,あまりクーラーボックスの中が冷えないといったデメリットもあります。
釣れた魚を一気に入れて冷やしたいといった目的ではペットボトル氷は効果が薄いので,イケスに活かしておいて最後に締めてクーラーボックスへ入れる船釣りにはオススメしません。
牛乳パック
使用済みの牛乳パックを洗って再利用し,水を入れて氷を作る方法もあります。
これはペットボトル氷とは違い,紙パックから取り出せば板氷として使用出来ますので,とても良く冷えますね。
ただし,上部が開いていますので,冷凍庫で牛乳パックを立てる場所が必要になりますし,氷が溶けるとクーラーボックス内が水浸しになってしまいますので,放って置くと魚が氷焼けしたり,海水魚が真水に浸かると浸透圧の関係で水を吸収して水っぽくなるといった現象が起きてしまいます。
これは,海水を入れたり,食塩を入れて塩分濃度を上げれば問題ありませんが,ひと手間かかりますね。
ジップロック
私が冷凍庫で最もオススメしたい氷の作り方は,ジップロックに入れて作った氷です。
何が良いかというと,水道水を入れたジップロックは,最初は液体なので変形が自由自在だということです。
どういうことかというと,氷を作る専用のスペースがなくても水を入れたジップロックは変形するので,空いている冷凍庫のスペースを目一杯使って大量に氷を作り出すことが出来ます。
Lサイズのジップロックで,約1.5~3kgの氷を作ることが出来ますので,2~5個あれば20Lクラスのクーラーボックスに必要な氷は生産可能ですね。
コストとしては,1枚15円くらいですので,1回の釣行は30~75円くらいで済みます。
ポリ袋
こちらの方法もオススメです。
ジップロック氷の応用で,厚手のポリ袋に水道水を入れて,輪ゴムで縛ってしまえばあとは冷凍庫で大量生産するだけです。
ジップロックよりしっかりとしたポリ袋は少ないので控えめに1Lくらいで作るほうが無難ですので,6~7個あれば20Lクラスのクーラーボックスに必要な氷は生産可能ですね。
コストとしては,1枚1~3円くらいですので,1回の釣行は6~20円くらいで済みます。
コスト的には,こちらのほうが安く済みますが,安い袋を使うと氷が溶けたときに漏れ出てしまう欠点があります。
タッパー
密閉式のタッパーに水を入れて凍らせるというのもオススメします。
購入する型は,事前にクーラーボックスの底を測っておき,2~3個並べればピッタリ収まるサイズを選ぶと,釣れた魚を多く入れることが出来ますよ。
また,冷凍庫で凍らせた氷は,周りにお湯をかけて溶かせば簡単に取り出すことが出来ます。
しかも容器が再利用可能ですので,何回でも作ることが出来ますね。
ただし,牛乳パックのデメリットと同じで,氷が溶けるとクーラーボックス内が水浸しになってしまいますので,ポリ袋と併用して使用することをオススメします。
また,タッパーはジップロックよりも冷凍庫の中で場所を取りますので,スペースを空けておかなければいけませんよ。
コストとしては,3Lサイズで1個500円くらいしますので,2個買えば1,000円です。
毎回1枚3~5円ポリ袋に入れて釣行するのであれば,1回の釣行は約5円。
ジップロック氷と比べると,約20~30回の釣行で元を取れる計算ですね。
ですので,1年間くらいタッパーで作り続けないとジップロック氷には勝てないので,私は利便性をとってジップロック氷をオススメしますよ。
釣り専用冷凍庫で悩みはなくなる
釣り人が一度は憧れる釣った魚を好きなだけ保存することが出来る釣り専用冷凍庫。
これさえあれば60Lのクーラーボックスに必要な20kgの氷だろうが,4kgのオキアミブロックだろうが,青物まるごと1本や大漁だったときの保存でも好きに出来ますよね。
むしろこれの購入さえすれば,上記のような悩みは一気になくなってしまいますよ。
それではつい購入を検討してみたくなる冷凍庫を紹介しておきます。
大体中価格帯のロッド1本またはリール1個分の値段といったところですね。
こう見ると意外と安いと思いませんか?
あとは,自宅にこれらを置くスペースがあるかどうかと家族を説得出来るかですね(笑)
一度買ってしまえば,漁港の製氷機探しやコンビニ・スーパーの氷を購入する必要はなくなりますので,是非釣り専用冷凍庫の購入を検討してみて下さい。
釣り専用冷凍庫があれば,氷の作り方はタッパーとの組み合わせが最強になりますね。
まとめ
- 市販の氷は高い
- 乗合船であれば船長が用意してくれた氷を貰えば良い
- 漁港の製氷機が使えば岸釣りにもオススメ
- 自宅で氷を作るならジップロック氷がオススメ
- 釣り専用冷凍庫があれば悩みはなくなる
いかがでしたか?
釣り人なら一度は経験したことがある,氷の調達方法への悩みですが,日頃から乗合船を使用する方や,製氷機で購入出来る漁港を知っている方はあまり関係のないことかもしれません。
高額になりがちな釣り経費を少しでも減らしたい方や,自宅で効率良く氷を作る方法を知りたかった方には是非実践して欲しいですね。
また,釣り専用冷凍庫+タッパーの組み合わせはぜひ検討してみて下さい。
私の記事が皆さんの参考にして頂ければ幸いです。
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