今回は日頃からお世話になっている釣具屋の将来について考察していきます。
皆さんは釣り道具の購入をどこでしていますか?
これまでの私なら多くの釣竿やリール,バッグ等のフィッシングギアは近くの総合釣具チェーン店で購入し,釣り餌であれば釣り場の近くで購入するといった具合です。
しかし,近年では通販サイトが台頭してきており,徐々に状況が変わりつつあります。
そこで今回は,釣具屋の置かれている現状の問題点と今後の未来について考えていこうと思います。
目次
釣具屋の現状は厳しい
巷に無数に点在する大小様々な釣具屋さんのイメージって皆さんはどうですか?
小さな釣具屋ですと,気難しそうな年配の店主が1人いて,なんとなく入りにくいかと思います。
しかも古臭くてホコリが被って何年も売れてないような商品が堂々と陳列されていたり,釣り餌の販売がメインで釣り道具のことを聞いても良く分からないと言われる始末で,あまり釣り全体に精通している人ではないといった感じでしょうか。
その代わり,小さな釣具店では,周囲で釣れている魚の情報や有効な釣り餌や必要な消耗品の情報といったものは豊富に持っているので,行く価値はありますし活用する方法もありますが…
大型の総合釣具店では,全体的に品揃えは豊富で,どのジャンルの釣り竿やリールも取り揃えていて,オモリやウキ,針,ルアーといった小物や釣り餌までひと通りの道具が販売されており,釣りが大好きで知識も豊富な店員がいて,近くにあれば非常に頼りになる存在かと思います。
しかし,昨今の釣り人口の減少からか,周囲の釣具店が徐々になくなりつつありますが,新店舗のオープンはあまり見かけられず,全体的な釣具店の減少傾向が続いている印象です。
こんなこともあり,多くの釣り人は近くの小型釣具店より遠くの総合釣具店へ足を運び,小さな店舗はますます減少していくのではないでしょうか。
さて,そんな先行きが心配な釣具屋ですが,利用するメリットやデメリットはどんなことがあるか考えてみましょう。
釣具屋を利用するメリット
①実物を見て買い物が出来る
やはり実物を見て触って購入することは非常に大きな利点だと思います。
しかも予算オーバーな商品も手に取って感触を確かめることが出来るので,釣具屋ではついつい長居をしてしまったりします(笑)
また,狙いの釣り道具以外にも近くに似ている商品が展示されていますので,比較したり場合によっては性能が良いものや価格が安かったりすると購入しちゃいますよね。
要は自分の知らない商品が置いてあったりするので,新しい出会いを見つけることが出来るのもメリットかと思います。
②店員にアドバイスを聞くことが出来る
自分が初めて挑戦する釣りのジャンルで,その釣りに精通した店員さんがいると,参考になるアドバイスをたくさんしてくれます。
人によっては,延々と話してくれるのでこちらとしては嬉しいですが,他に仕事がないのか心配になることもありますよね(笑)
楽しそうに釣りの話をする店員さんがいると,本当に釣りが好きなんだなと思います。
そう思うと釣具店で働くというのは釣り好きな人でないと務まらない職業なのかもしれませんね。
③活きた釣り餌を取り扱っている
個人的にはこれが一番のメリットだと思います。
石ゴカイや青イソメ等の虫餌は釣具屋でしか購入出来ませんし,オキアミやアミエビ等の冷凍餌も重いですし場所も取るので,出来れば釣りへ行く途中で購入していきたいものですね。
また,泳がせ釣り用の活きイワシやアジなどもやはり釣り場近くの釣具屋さんで購入しなければすぐに弱ってしまいますし,釣り餌を調達するためにも無くてはならないものだと思います。
④近隣の釣果情報を知ることが出来る
釣具店に入ると,目につくところに必ず釣果情報が掲載されています。
また,それぞれの釣具コーナーにも釣り場のポイントや,釣れたルアーなんかの情報をあるので,その地方にあった釣り方や釣れる魚種が分かったりするので,非常に重宝します。
今では,ネットで情報を得られますが、全体的な釣果情報を得ることが出来るのは釣具屋ならではのメリットかと思います。
釣具屋を利用するデメリット
①店舗によって取り扱っていない商品がある
総合釣具屋といえども自分が欲しい釣り道具を取り扱っているとは限りません。
また、人気商品は売り切れの可能性もありますよね。
どうしても欲しいときは,取り寄せすることも可能ですが,また来店する必要があるのでどうしても2度手間になってしまいます。
常連になれば、店員に電話で聞いたり、取り置きすることが出来るかもしれませんが、そこまで頻繁に釣具屋へ行かない人の方が多いですよね。
②店員にも不得意なジャンルがある
海釣り,川釣り,ルアー釣り,餌釣り等,釣りには様々なジャンルがありますが,釣具屋の店員さんが何人いても全てのジャンルを網羅することは出来ませんし,店内の商品を全て使用したことがあるわけではありません。
それに自分たちが買い物に来ているときに店内にいるということは,釣りへ行っていないということなので,下手すると自分の方が釣りに詳しいことだってあります。
そんな店員さん達のアドバイスが役に立つかどうかは,自分のレベルによるのではないでしょうか。
少なくとも私が好きなタテ釣り(喰わせ釣り)や泳がせ釣りが得意な人は,周囲の釣具屋の店員さんにはいなかったと思います。
③近くに店舗がない場合がある
先述したとおり,小さな釣具屋では品揃えが悪く,どうしても総合釣具店に行く必要がありますが,近隣には店舗がないので10km以上離れた釣具屋へ行ったりしています。
大型の店舗は郊外にあるため,車で行く必要があり時間もかかるので,かなり面倒に感じますね。
すぐに必要でない場合はあまり足を運ぶ必要を感じなくなりました。
④営業時間内に行く必要がある
総合釣具店って年中無休の店舗が多いですが,意外と営業時間が短いことがあります。
近くに店舗がない割に営業時間が短いので,何も用事がないのに足を運ぶことは少なくなってきています。
釣り場近くの釣り餌をメインで扱う総合釣具店であれば24時間営業のところもあり,そんな環境が近隣にあれば気軽に足を運びますが,なかなか現実は厳しいです。
釣り道具の購入は通販サイトを利用すべき
そんな縮小傾向にある釣具店ですが,その代わりに台頭してきたのは,通販サイトではないでしょうか。
私も昔は通販サイトで商品を購入するのは,商品が届かないとか騙されそうとか考えたものですが,今となっては釣具屋と通販サイトの利用割合は5:5くらいにまでなりましたね。
何よりも家に届けてくれるところが非常に便利です。
それに通販サイトの欠点といえば,何千円以上の購入で送料無料というところが多いですが,釣り道具は元々1つ1つの商品単価が高いものが多いので,釣り竿やリールの購入やルアー等を少しまとめて購入するだけで簡単に送料無料になり,釣り道具を通販サイトで購入するメリットは大きいと思います。
また,ネット通販の方が価格を比較されやすく,各サイト同士で競争していることもあり,実店舗よりも安かったりしますね。
私の場合は,釣り道具やウェア等全般的な通販サイトでしたら,アウトドア&スポーツ ナチュラムやAmazonや楽天市場を利用しています。
また,リールのメンテナンスやカスタムパーツといったものを探すなら,ヘッジホッグスタジオを利用したりもします。
だいたい上記のサイトで欲しい物は揃ってしまいますが,もし取り扱ってなければ,別の通販サイトを探せばいくらでも出てきますし,店舗へ足を運ぶ必要もなく,24時間通販サイトは稼働しており,いつでも注文することが出来ますので便利な世の中になりましたよね。
せっかくなので上記の通販サイトについて簡単に紹介しようと思います。
アウトドア&スポーツ ナチュラム
釣り道具だけでなく,キャンプ用品等アウトドア用品全般を扱う通販サイトです。
品揃えが豊富ですので,おそらくこのサイトで釣りに使用する道具は全て揃ってしまうと思います。
例えばですが,2018年にシマノが発売したリールも当然扱っています。
このサイトは,6,500円以上購入すると配送料が無料になるので,釣り竿やリール,ウェア類等を購入するのに利用していますね。
あと,基本的にロッドやリールが安いと思います。シマノやダイワの商品なら実店舗で購入するよりも安い場合が多いです。
利用者が多いと価格面で有利になりますよね。
Amazon
特に説明するまでもありませんが,世界で有数の通販サイトAmazonです。
品揃えは言うまでもなく,配送料がAmazonプライム会員なら基本的に無料ですので,釣り竿やリールからルアーや小物に至るまで釣り道具全般を積極的にここで購入していますね。
注文して翌日には届く配送の早さも気に入っています。
例えばですが,ダイワが発売している代表的なジギングリールとかですかね。
ただし,Amazonは価格が日々変動していますので,釣り道具が急に安くなったり,悩んでいると翌日には高くなっていたりするので,安いと思ったら積極的に購入しなければ損をしてしまうということもたまにあります。
Amazonを利用するなら是非Amazonプライム会員になっておくと便利です。
楽天市場
こちらも特に説明するまでもありませんが,国内で有数の通販サイト楽天市場です。
ここは店舗がたくさん集まっていますので,釣り道具の購入に利用したことがある3店舗のみ紹介しますね。
どこかオススメの店舗は?と聞かれても特にないので,価格が安いところで購入すれば良いと思います。
例えば,シマノが発売しているライトジギングリールとか紹介しますね。
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注意点としては,各店舗ごとに送料無料となる基準が違うので,よく確認した方が良いですね。
結構頻繁にポイントアップセールをしているので,楽天カードを持っている人は楽天市場を利用することをオススメします。
ヘッジホッグスタジオ
最後にあまり馴染みがないかもしれない,リールのメンテナンスやカスタムパーツに特価した通販サイトを紹介しますね。
シマノやダイワのリールをメンテナンスするときに重宝するのが,メンテナンスオイルやグリスといったものですが,釣具店で取り寄せないと手に入らないものが多いですが,ヘッジホッグスタジオなら送料無料で配送してくれるありがたいサイトです。
他にもリールのベアリング交換に必要な高性能ベアリングもあるので,陸っぱりアングラーからすると,非常に利用価値があるかと思います。
あと,あまり需要は多くないかと思いますが,リールの交換用スプールもありますね。
【ダイワ純正】 SLPW ジギングスプール【15】 ブラック
これは,どの釣具店でも取り寄せ&定価販売なので,送料無料で在庫を抱えているため発送が早いヘッジホッグスタジオを利用すると良いかと思います。
リールのメンテナンスやドレスアップ,予備のスプールを購入したいと考えている人にオススメします。
多くの釣具屋は利便性で通販サイトに勝てないがなくなることはない
上で挙げたとおり,通販サイトの利便性を考えればますます成長していき,近い将来売り上げは実店舗より通販サイトの方が高くなる日が来るかもしれません。
そして,釣具屋の置かれている現状は今後ますます厳しくなることは間違いありませんが,全てを通販サイトがまかなえるわけではありません。
例えば,釣り直前に購入するアジやイワシ等の活きエサはどうしても,釣具屋へ行く必要ありますし,釣果情報からこの日にオススメのルアーのカラーを知るには,どうしても釣り場近くの釣具屋が必要になります。
つまり,大型の総合釣具屋の必要性は徐々になくなっていき,地元密着の釣具屋やエサ屋が今後も生き残っていくのだろうと思います。
また,実物を見てから購入したい方は一定程度いるため,全ての釣具屋が通販サイトに置き換わることは流石にないでしょうね。
私もステラやソルティガといったハイエンドリールをクルクル回しに店舗まで行きたいですし…(笑)
まとめ
- 釣具店は減少傾向が続いている
- 通販サイトの釣具売上割合が大きくなっている
- 通販サイトを利用すべき理由がある
- 大型の総合釣具店は今後岐路に立つ可能性がある
- 地元密着の釣具屋やエサ屋は今後も生き残るはず
いかがでしょうか?
釣り業界全体が盛り上がらない限り,この傾向はずっと続いていくと思いますので,業界全体でどうしていけば良いのかメーカーや釣具店が協力して考えていかなければいけない課題かと思います。
個人的な考えとしては,総合釣具店は共同で通販サイトで運営し,品揃えや釣り情報が豊富で低価格なサイトが開発されれば,釣り道具は基本的に通販サイトで購入し,釣り餌やルアー,小物といったものは現地の釣具店で購入出来るような将来になれば良いなと考えています。
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