今回は,獺祭純米大吟醸磨き三割九分はどのような味のお酒なのか?
また,このお酒と相性の良い料理は何か?といった気になることについて,私が釣ってきた魚で作った料理との相性をもとにおすすめ料理を紹介します。
目次
獺祭ってどんなお酒?
獺祭(だっさい)とは, 山口県岩国市に蔵元がある旭酒造株式会社が製造する純米大吟醸の日本酒です。
旭酒造株式会社は,酒造りの最高責任者である杜氏がいないことや,純米大吟醸しか作っていないこと,空調完備して温度や湿度等のデータ管理を徹底した結果,年中お酒を生産出来るようになったこと等,なかなか他にはみられない酒造メーカーですね。
また,獺祭には純米大吟醸酒しかありませんが,その中でも様々な種類の商品があり,以下のとおり精米歩合や品質,搾り方で値段が変わります。
獺祭 純米大吟醸50
定価:1.8L 3,078円,720ml 1,539円
【特 徴】 最高の酒米といわれる山田錦を50%まで磨いて醸した純米大吟醸。きれいで新鮮な味と柔らかで繊細な香りが絶妙なバランスを保っています。
引用元:獺祭の蔵元 旭酒造株式会社
獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分
定価:1.8L 4,835円,720ml 2,418円
【特 徴】 華やかな上立ち香と口に含んだときに見せる蜂蜜のようなきれいな甘み。飲み込んだ後の長い余韻。これぞ純米大吟醸。
引用元:獺祭の蔵元 旭酒造株式会社
獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分
定価:1.8L 10,285円,720ml 5,142円
【特 徴】23%(77%)という極限まで磨いた山田錦を使い、最高の純米大吟醸に挑戦しました。華やかな上立ち香と口に含んだとき のきれいな蜂蜜のような甘み、飲み込んだ後口はきれいに切れていきながらも長く続く余韻。
引用元:獺祭の蔵元 旭酒造株式会社
獺祭 磨き その先へ
定価:720ml 32,400円
【特 徴】 常識的な純米大吟醸で踏み出せない酒質を目指しました。美しい香りと両立する味の複雑性・重層性と長い余韻を持っています。
引用元:獺祭の蔵元 旭酒造株式会社
その他
また,酒米の品質を落とした「等外」や,搾る方法に遠心分離機を使った「遠心分離」,にごり酒の「発泡スパークリング」なんかもあります。
その中で私が飲んだことがあるのは,「純米大吟醸50」と「純米大吟醸 磨き三割九分」の2種類のみです。
そして今回は,酒米を39%まで磨いた商品の「純米大吟醸 磨き三割九分」を紹介したいと思います。
獺祭純米大吟醸磨き三割九分ってどんな味?
獺祭純米大吟醸磨き三割九分は,まず蓋を開けると吟醸香と呼ばれる香り豊かでフルーティーな香りが漂います。
そしてグラスに注ぐとより一層香りが広がり,口に含むと程よい甘みとお米の旨味を感じることが出来ます。
飲んだあとの余韻は爽やかでスッキリとするので何度でも飲みたくなりますね。
このお酒には嫌な癖とかがないので,誰でも美味しいと思えるような万人受けする味だと思います。
また開栓後,初日,2日目,3日目と時間が経つに連れて,徐々に香りは落ち着いていきますが,甘みと旨味が強くなっていきますので,味の変化を楽しむことが出来ますよ。
ただ,酒造メーカーの紹介にある蜂蜜のようなきれいな甘みという表現ですが,良い意味で素直な味であるため強烈な甘味や旨味という程のものではないので,パンチの効いた味や飲みごたえを期待していると思った感じと違うなと思うかもしれません。
純米大吟醸50との違いは?というと,
磨き三割九分の方が香りと甘味が強く感じられ,
純米大吟醸50はよりスッキリと飲みやすいといったイメージですね。
獺祭はAmazonで販売しているため比較的手に入りやすいお酒ですので,全国にある純米大吟醸の日本酒を比較するなら,このお酒を基準にしてみると良いと思います。
獺祭純米大吟醸磨き三割九分に合う料理は何?
獺祭純米大吟醸磨き三割九分に合う料理について,私が釣ってきた魚で作った料理との相性をもとに,おすすめの料理を紹介します。
獺祭の特徴である,フルーティーな香りと甘みを大切にしたいですよね。
脂っこい料理を食べたあとに飲むと口の中をすっきりと洗い流してくれるのかもしれませんが,それでは香りと甘みが負けてしまいこのお酒がもったいなく感じます。
ということで,料理とお酒の両方が際立つ料理ということで考えるなら,特にひねりはなく,昔から日本酒との相性が良い和食をオススメします。
寒鰆の刺身と炙り刺身
まずおすすめしたい料理は,サワラのお刺身と炙り刺身です。
特に寒鰆は非常に脂がのっており,甘みと旨味を強く感じますが,全くしつこくなく,どれだけでも食べられます。
マグロの大トロのような強烈な脂は,数切れ食べると満足してしまいますが,サワラの脂はあっさりとしていますが,旨味は非常に強いので,食べやすくてよく箸が進みます。
獺祭純米大吟醸磨き三割九分とサワラの甘みや旨味は喧嘩することなく両者を引き立ててくれるので非常に良く合いますよ。
ただし,難点は刺身で食べられる鮮度のサワラを入手することが非常に難しいということですが,是非とも試してほしい組み合わせですね。
天然真鯛の白子ポン酢
次におすすめする料理は,天然真鯛を使った白子ポン酢です。
真鯛ではなくてもタラやふぐ等の新鮮な魚の白子が手に入れば,非常に簡単に出来る一品ですし,味はもちろんトロっと濃厚な白子があっさりとしたポン酢と合わさって美味しいですよ。
大葉,刻みネギ,紅葉おろしがあると料理として,もうワンランク上の料亭で出てくるような料理が出来ます。
獺祭純米大吟醸磨き三割九分と濃厚で味わい深い白子との相性は,文句のつけようがないほど良く合いますよ。
とらふぐの白子と一緒に頂くことが出来れば最高の贅沢になりそうですね。
ブリのしゃぶしゃぶ
最後におすすめする料理は,ブリのしゃぶしゃぶです。
ブリしゃぶはしゃぶしゃぶ用の身を水菜と一緒に昆布だしにくぐらせ,紅葉おろしのポン酢をつけて食べれば,さっぱりと上品に頂くことが出来ます。
獺祭純米大吟醸磨き三割九分と一緒に頂くことで,ブリしゃぶの旨味をより一層引き出してくれますよ。
ブリの刺身は冬になると手に入りやすいので,温かくて美味しいブリしゃぶと一緒に頂いてみてはいかがでしょうか?
まとめ
- 獺祭には精米歩合の違う商品がある
- 獺祭純米大吟醸磨き三割九分は万人受けする味
- 獺祭純米大吟醸磨き三割九分に合うおすすめの料理は和食
いかがでしたか?
なんとなく獺祭純米大吟醸磨き三割九分についてイメージ出来たでしょうか?
獺祭は比較的手に入りやすいお酒ですので,全国にある純米大吟醸の日本酒との違いを比較するため,まずはこのお酒から飲んでみて基準を作ってみることをオススメします。
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